ほぼ氷点下の朝。きりりっとした寒さが心地良い。
体内時計のおかげでいつも通りの早起き。
夜明け前の星空を仰いでみたり穏やかなひと時を過ごす。
ついに晦日となり、とりあえず新年を迎える準備を。
床の間のあたりをそこそこに拭き清めて鏡餅をそなえる。
それから買い物に行っていたらもうお昼になっていた。
じいちゃんがGSに洗車に行ってくれる。
そのついでにお米の精米もして来てくれた。
それだけで大助かりだった。お年玉をあげなくてはね。
午後は玄関の掃除。孫たちの小さくなった靴など処分する。
大掃除とは言えないほどの小掃除。それなりにきれいになった。
お正月飾りをすれば一気に新年が来るのだなと実感する。
普段からこまめに掃除をしていれば楽だろうに
毎年の事だけれどずいぶんと怠けていたものだなと愉快な気持ち。
あっという間に月日が流れ、明日はもう大晦日。
とにかく与えられた一日をそれなりに受け止めてきたように思う。
どんな日もあったけれどふりかえればとても愛しい日々だった。
ずっとずっと明日は死ぬかもと思い続けて来たけれど
今は胸をはって「明日も生きよう」と思えるようになった。
心細いこと不安なこともいっぱいあるけれど
それは生きるための試練のようにも思える。
こうして日々を記す場所があることのありがたさ。
自分が生きて来た証を残すようにこれからも綴っていきたいと思う。
これが今年最後の日記になりそうです。
ささやかでありふれた日常におつきあい下さった皆さま。
ほんとうにありがとうございました。
足跡に励まされながら書き続ける事が出来ました。
どうかどうか穏やかで笑顔で新年を迎えられますように。
2017年12月29日(金) |
おひさまは沈んではまた昇る |
今日も日中は暖かくなる。優しいおひさまのありがたいこと。
とうとうここまでこぎつけたかと感慨深く思うほどの仕事納め。
30年この仕事をしてきて今日ほど心地よい達成感を感じた事はない。
母のいない年末も初めての事だったけれど、なんとかなった。
すべて自分に任されている責任感も大きかったけれど
やれるだけのことを精一杯頑張れたのだと思う。
もう嫌だ、逃げ出したいとどれほど弱音を吐き続けてきたことか。
やはり仕事が好きなのだろう。いや好きなんだと改めて思った日。
午後、母から着信あり。「帰りたいよ」と弱々しい声だった。
同室の入院患者さん達が次々に一時帰宅をしているのだそうだ。
よほどの重体では無い限りみんな自宅で新年を迎えたいことだろう。
母の気持ちもすごくわかったけれどそのまま病院に居るようにすすめる。
帰ったところで独り暮らし。待っている家族もいない。そんな現実。
なんと薄情な娘だときっと思っただろう。今にも泣きそうな声で
「はい、わかりました」そう言って電話を切った母だった。
私もとてもせつない。もっと優しく言ってあげれば良かったと悔やむ。
気を取り直すように事務所の掃除をし終わり帰路に着いた。
四万十大橋を渡っていたらルームミラーにほうずき色の夕陽が映る。
おひさまは沈んではまた昇る。決して消えてしまうのでなない。
そんなことをふと思ってみたり。玄関のドアをあけて「ただいまあ」
そうして笑顔にかこまれ笑顔でいっぱいになった夕暮れ時のこと。
2017年12月28日(木) |
あしたの風に吹かれてみようかな |
氷点下の朝。そんな寒さも苦にならず夜明け前の星空がきれい。
早起きをしていつものように穏やかなひと時を過ごす。
最近はじいちゃんもすっかり早起きになって
新聞が届くのを待ちかねていたり。すっかり老夫婦らしくなる。
8時半には山里の職場に着いていてせっせと仕事。
今日で仕事が一段落したのでなんとか明日で終われそう。
お客様への年賀状も出し終えてほっと肩の荷をおろす。
帰宅が遅くなってしまったけれど先に娘が帰っていて
洗濯物をたたんでくれていたり、お風呂の準備もしてくれていたり。
そうしてすぐに夕食の支度も手際よく手伝ってくれてありがたい。
夕食後は孫たちとお風呂。わいわいと賑やかにとても楽しかった。
じいちゃんは今夜から消防団の年末警戒で「火の用心」
娘は職場の棚卸で7時過ぎに出掛けて行った。
ふたりとも10時頃まで帰れそうになくてほんとにご苦労さま。
孫たちは娘婿にお任せ。おかげで今夜もまったりと焼酎を飲んでいる。
今年も残り少なくなった。ほんとうにあっという間の一年だった。
感慨深く思うこともたくさんあるけれど
とにかくあしたの風に吹かれてみようかなと思う。
2017年12月27日(水) |
忙しさも苦にならずむしろ楽しい |
おひさまも精一杯。北風小僧さんも精一杯の一日。
寒さにもすっかり慣れてしまって冬をたのしんでいるこの頃。
今年の仕事もあと少し。29日には終われそうになってきた。
ゴールを目指して今日もみんなで精一杯がんばる。
私は仕事が楽しくてたまらない。忙しさが少しも苦にならず。
母に電話をする余裕もないけれど、きっと解ってくれているだろう。
午後、娘から着信。まためいちゃんが熱ではと一瞬どきっとする。
「ちがう、ちがう」と娘。急きょ残業になってしまったのだそうだ。
私も遅くなりそうだったので保育園に延長保育をお願いておく。
夕陽が沈みかけた頃、やっと保育園へ。ふたりとも待ちかねていた。
「おばあちゃ〜ん」と大きな声で呼びながら跳び出して来た。
めいちゃん特に変わった様子もなくとても元気だったそう。
「こんやはパスタよ」って言うと「やったぁ!」と喜ぶ。
後は出来合いの物でじいちゃんと4人で夕食。
娘が帰って来ると「おかあさんだ!」と玄関へお迎えに行く。
夕食後の後片付けを娘に任せてめいちゃんとお風呂。
リカちゃんも一緒にとあれこれおしゃべりをしながら楽しかった。
おばあちゃんが突然のおなら。泡がぶくぶくと浮かんで愉快なこと。
「もういっかいやって」とめいちゃん。さすがにもう出ないよ。
今夜も笑顔でいっぱい。お風呂上がりの焼酎も楽しみ。
8時を過ぎるともう眠くなる。あくびをしながらこれを記す。
2017年12月26日(火) |
ほっとしながらほっこりの夜 |
冷え込みの厳しい朝。夜明け前の空に星がひとつきらり。
それだけでこころがほっこりとあたたかくなる。
いつもと変わらない穏やかな朝のありがたいこと。
7時になれば孫たちが起きて一気ににぎやかになる。
孫たちは娘にお任せして山里の職場へ。
あれもこれもと山積みの仕事をひとつずつこなしていく。
それが順調にはかどり午後には少しだけほっとしていた。
そんな時に娘から着信。めいちゃんが保育園で熱が出ているとのこと。
取り急ぎじいちゃんに迎えに行ってもらって
娘が早退して病院へ連れて行くことになった。
だいじょうぶかな。インフルエンザではないかな。
気になりながら私も少し早目に仕事を終わらせてもらって帰る。
帰宅したらあらまあ。いつもと変わらない元気なめいちゃん。
病院へ行った時にはもう熱が下がっていたのだそうだ。
風邪でもなさそうでいったい何の熱だったのだろう。
とにかく元気でいてくれて何よりだった。
明日も保育園に行けそう。だいじょうぶね、めいちゃん。
今日も平穏無事としよう。あたふたすることもあっておっけい。
程よい疲れを楽しみながら今夜もほろ酔ってこれを記す。
2017年12月25日(月) |
沈む夕陽を追いかけながら |
真夜中、ものすごい風が吹いていた。ひゅるひゅるがたがた。
風の音で一度目を覚ましてから二度寝。4時までぐっすり眠る。
そうしていつものように夜明け前の穏やかな時間を過ごしていた。
娘が早起きをしてばたばた。職場の開店前に大掃除があるそう。
なんとか孫たちの朝ごはんを食べさせてから急いで出掛ける。
「きょうはおばあちゃんとほいくえんにいこうかね」
おりこうさんで準備をする孫たち。久しぶりの保育園だった。
仕事はいよいよラストスパート。みんなで精一杯頑張る。
大晦日までになんとか終わらせたい。とにかく走ろう。
帰宅が遅くなり、沈む夕陽を追いかけるように家路を急ぐ。
「待って、待って」とおひさまもとても急いでいた。
玄関のドアをあけるなりめいちゃんが跳び出して来て
「おばあちゃんおかえりなさい」って言ってくれて嬉しかった。
疲れも忘れてにっこりと微笑む。めいちゃんありがとうね。
娘が洗濯物をたたんでくれていたり、夕飯の支度も手伝ってくれて
ほんにほんにありがたいこと。みんなで牛丼を美味しく食べる。
気がつけば思い悩むことがなにもない。いつのまに消えたのか。
ただあたえられた一日を精一杯全うしているように思う。
今日も平穏無事。笑顔のままで暮れて行く一日にただただ感謝。
午後から雨になる。久しぶりに聴く雨音が耳に心地よい。
雨にならないうちにと午前中に歩いてお大師堂へ。
一週間ぶりだった。なんとご無沙汰していたことか。
ちょうどお参り仲間のいとこと一緒になって嬉しい。
あれこれと話し込んでいるうちにSさんの話も。
そうしたらそのSさんもひょっこり来てくれて
噂をすればなんとやらで三人で大いに盛り上がる。
お大師堂の新年を迎える準備をSさんに任せる。
日捲りの暦ももう買ってくれているそうだ。
お供えのお餅も買って来てくれるってとても助かる。
以前はどれも私のしていたことだけれど
今年はとても出来そうになくてついつい甘えてしまった。
こうして三人が顔を合わすのはめったにないことで
お大師さんが会わせてくれたのかもと皆で微笑み合った。
午後は少しだけコタツムリ。録画してあった「コウノドリ」を見る。
もう最終回で残念。「こんなドラマが良いのにな」とじいちゃんも。
短いあいだだったけれど感動をありがとうです。
「大掃除はしなくても正月は来るぞ」とじいちゃんが言ってくれたけれど
なんとなくそわそわと落ち着かなくて夕方まで小掃除をする。
今年は思い切って断捨離をしたので、もう捨てるものはないかなと
思っていたけれど、片づけていたらまだまだ捨てるものがたくさん。
きりがないので程々に、また来年になって捨ててしまえばいいかな。
夕食はささやかにクリスマスイブ。孫たちが歌をうたってくれる。
ケーキも食べてみんなでわいわいと楽しかった。
穏かな「いい日」でした。ありがとうございます。
2017年12月23日(土) |
あわてんぼうのサンタさんが来るのだそうです |
今朝も冷え込んでいたけれど、日中はぽかぽかと暖かくなる。
お天気は下り坂。午後から曇り明日は雨になりそう。
娘がお休みだったので家事を任せて山里の職場へ向かう。
山里は8時半の気温が1℃でいちめんの霜だった。
仕事は祭日で来客もなくとにかく急ぎの仕事を。
年賀状の準備もしたりですることはたくさんあったけれど
あとは月曜日にしようと早目に帰らせてもらった。
帰宅して久しぶりにコタツムリ。録画してあった先週の「陸王」
やっと見る事が出来た。昨夜の「コウノドリ」は明日見よう。
クリスマスイブは明日だけれど、我が家には今夜サンタさんが来るそう。
孫たちがわくわくと楽しみにしている。
「どうして?」と娘に訊いたら日曜日の朝の方が遊ぶのに良いそう。
きっとまた高価な玩具をネットで買ってあるのだろう。
去年のプレゼントにはもう見向きもしない。贅沢な世になったこと。
じじばばがあれこれ口を出す訳にもいかず娘夫婦にお任せする。
サンタさんが来てくれると信じている孫たちの夢もこわしたくないな。
じじばばはあえて何も買わず。こころだけはサンタさんのきもち。
食後の後片付けも娘がしてくれて「ばあちゃんお風呂に入ったや」と
なんとありがたいことだろう。おかげで今夜もまったりと
ほろ酔ってこれを記す。それが何よりのプレゼントに思える。
2017年12月22日(金) |
柚子風呂でぽっかぽか |
今朝も冷え込みの厳しい朝。そんな寒さにも慣れてしまって
夜明け前の星空を眺めるのがもう日課になった。
満天の星空。オリオン座がとてもきれい。
日中は小春日和となりずいぶんと暖かく感じる。
年内に片づけたい仕事がまだたくさん残っていて
同僚も社長も一緒にみんなで精一杯がんばる。
明日も祭日返上で仕事をすることにした。
「疲れた」と口に出さないでいるとまだまだ元気でいられる。
山里の地場産店で柚子を買って帰る。
10個入って百円。さすが柚子の産地だなあと嬉しい。
帰宅は遅くなったけれどしっかりと柚子風呂。
一番風呂に入ったじいちゃんが「今日は冬至かよ」と忘れていたみたい。
めいちゃんが早くお風呂に入りたがって「おばあちゃんとはいる」と
湯船の中で大はしゃぎ。柚子を胸に当てて「おちち」と言ったり
とても楽しいお風呂だった。めいちゃんありがとうね。
ぽっかぽかにあたたまってほっこりさんと焼酎。
まだ8時前なのにもう眠くなってきたところ。
2017年12月21日(木) |
どんな日もありがたく |
今朝は少しだけ寒気が緩む。日中もほっこりと暖かくなった。
しばらく孫たちと保育園に行っていないなあと思いつつ
今朝も急ぎ足で山里の職場に向かった。
国道沿いから川面をきらきらと照らす朝陽を見た。
水鳥がたくさん戯れていてこころが和む風景だった。
仕事は少し中休み。午前中に村内で住宅火災があって
消防団の同僚が出動してしまった。工場は開店休業となる。
午後2時頃やっと鎮火。独り暮らしのおばあちゃんが行方不明との事。
帰って来た同僚がおそらく焼死しているだろうと。なんとも無残。
夕方のローカルニュースでも未だ行方不明と言っていた。
こころが痛む。ひとは死に方を選べない。現実はとても厳しい。
午後3時、同僚に留守を任せて帰らせてもらった。
久しぶりにゆっくりと買い物。あやちゃんのパジャマを買ったり。
帰宅すると娘が洗濯物をたたんでくれていた。
めいちゃんが「おばあちゃんおかえりなさい」と言ってくれて
ほっこりと嬉しかった。夕食の支度まで10分ほどコタツムリ。
あやちゃんの好きな肉じゃがを作る。
それから麻婆豆腐も。喜んでたくさん食べてくれて嬉しかった。
おかげでおばあちゃんは今夜も元気に焼酎を飲んでいます。
2017年12月20日(水) |
ひだまりの猫になりたい |
連日の氷点下にもすっかり慣れてしまったよう。
むしろ寒さを冬を楽しんでいるような自分。
日中はおひさまが微笑んでくれてずいぶんと暖かく感じた。
仕事のことなど忘れてひだまりの猫になりたい気分。
でも忘れるわけにはいかない。今日も山積みの仕事。
先日支払日を間違えてしまった隣町のお得意さんに集金。
お歳暮もしっかり渡して小切手をもらってにんまりする。
駐車場でパンをかじった。ほんの5分のお昼休み。
午後も来客多く思うように仕事がはかどらなかったけれど
お客様と世間話をするのも大切な仕事だと思う。
そろそろ帰らせてもらおうかなと思っていたらまた来客。
ああ母がいてくれたらなあとふと思ったりした。
帰宅がすっかり遅くなってしまったけれど
家路を急ぎながら四万十大橋を渡ると
ちょうど夕陽が沈むところだった。
ああきれい。土手の道に車を停めて沈む夕陽を眺める。
おひさまも急いでいるんだなって思った。
もっともっとゆっくりとしていたいね。
夕飯はまたまた手抜き料理だったけれど娘が手伝ってくれる。
おかげでいつも通りの時間に夕食を食べることが出来た。
あやちゃんの食欲がすごい。お腹が空いていたのかな。
こまねずみさんもまったり。今夜もほろ酔ってこれを記す。
「ああ疲れた」とは決して口にしないこまねずみさんだった。
2017年12月19日(火) |
どすこい、どすこいの気持ちで |
ゆっくりと走って行きたいのに
なんだか背中を押されてついつい急ぎ足になっているような。
師走とはよく言ったものだ。師でもなんでもないただのおばあちゃん。
7時間休みなくの仕事を終えて、息子のマンションへ。
ちょっとした野暮用が長引きすっかり帰宅が遅くなる。
いつもなら娘がいてくれて夕飯の支度を手伝ってくれるのだけれど
今日は夕方から閉店までの仕事でもう出掛けてしまっていた。
鰹のタタキだけ急いで作る。後は出来合いの物で済ます。
それなりに美味しく、たまにはこんな日も良いなと思ったり。
疲れているはずなのだけれど、気が張っているのだろうか。
まだまだこれからじゃないかと自分を励ましてみたり。
お相撲さんではないけれど「どすこい、どすこい」の気持ち。
今日も精一杯の一日だった。えらいえらいよくやったと自分をほめる。
ご褒美の焼酎でほろ酔ってこれを記す。
2017年12月18日(月) |
あわてん坊のサンタさんみたいに |
氷点下の朝。クルマのフロントガラスは真っ白に凍っていた。
川仕事も一段落して気を取り直すように山里の職場へ。
一面の霜。朝陽が射してきらきらと眩しい風景。
仕事は山積みでまあぼちぼちと思うだけ思って
結局ばたばたとあわてん坊のサンタさんみたい。
そそっかしいのでうっかりミスもあったりで
それが我ながら可笑しくて事務所で独り笑っていた。
年末までの持久走だ。とにかくゆっくりと走って行こう。
午後3時、同僚に留守番を頼んで帰路に着く。
帰り道の自販機でまたジョージアのコーヒー。
とても美味しい。ふぅっと肩の力が抜けるよう。
娘が遅番だったので孫たちは延長保育をお願いしていた。
じいちゃんが洗濯物を入れてくれていて大助かり。
ちょこんと座って孫たちの可愛いのを微笑みながらたたむ。
夕飯は手抜き料理だったけれど誰も文句も言わず
美味しそうに食べてくれてほっと嬉しかった。
出来る事を精一杯。決して頑張り過ぎないのが良い。
お風呂上がりの焼酎をご褒美のように飲みながら
母に電話したらとても穏やかな声が聴けて嬉しかった。
しばらくは喧嘩もお預けねって、優しさに優しさが返って来る。
今日も平穏無事。疲れも感じずとても元気な自分が嬉しい。
2017年12月17日(日) |
生きて来たんだなとしみじみとおもう |
氷点下ではなかったけれど冷え込みの厳しい朝。
いつものことで3時過ぎにはもう起き出して
夜明け前のひと時を静かに心穏やかに過ごす。
ふと去年の今頃はどうしていたかしらと
2016年12月の日記を読み始めていた。
平凡でささやかな日常の事でもなんだか懐かしく
ああそうそう、こんなこともあったなと思い出していた。
この「ゆらゆら日記」を書き始めてもう15年。
あっという間に歳月が流れてしまったように思う。
そうして私もひとりの女からすっかりおばあちゃんになった。
生きて来たんだなとしみじみと自分の人生をかみしめる。
そうして今も生きている。あたらしい朝を迎えるありがたさ。
夜が明けて今日も川仕事へ。いよいよラストの日。
一時間ほどですべての海苔網を張り終える。
なんとも心地良い達成感だった。
あとは早春の収穫を待つばかり。どうかどうかと天に祈る。
海苔の赤ちゃんが順調に育ってくれますように。
午後、入院中の母に電話。その前に弟から電話があって
思いがけず母の肋骨が骨折していることを知らされていた。
その骨折が治るまで心臓の手術は出来ないのだそうだ。
どんなにかしょげているだろうと思い電話してみたのだけれど
あんのじょう弱々しい声で母らしくもなく弱音を吐いているばかり。
あれこれと宥めながらとにかく「きっと治るから」と母を励ます。
年末の仕事の事も心配していて「頼むね」と言ってくれた。
「だいじょうぶよ」と応える。うんきっと大丈夫と自分にも言い聞かす。
寒い夜になり今夜は「ちゃんこ鍋」みんなでわいわいと鍋を囲んだ。
気がつけばめいちゃんがパンツを履いていなくて大笑い。
食後の後片付けを娘に任せて、めいちゃんとお風呂に入った。
今日も歌をうたってくれる。可愛らしい声がこだまするお風呂。
あれこれと心配事はあるけれど今日も笑顔でいられてありがたいこと。
2017年12月16日(土) |
いつもと変わらない平凡なこと |
曇り日。今朝は少し寒さが和らいでいたけれど
また寒波到来とかで夕方から強い北風が吹き始めた。
明日の朝はまたぐんと冷え込みそう。もう慣れてしまったけれど。
今日も早朝から川仕事。あと少しで終わりのところ
保育園のお迎えがあって明日に残して帰って来た。
漁場に張り巡られた海苔網を見渡しながら
どうかどうかこのまま順調に育ってくれますように。
毎年の事だけれど不安と希望が交錯するばかり。
孫たちを保育園に迎えに行ってから
めいちゃんとコインランドリーと買い物へ。
あやちゃんはおじいちゃんとお留守番。
どうやらお目当てはタブレットの独り占めのよう。
あんのじょう帰宅するなりタブレットの取り合い。
お姉ちゃんが見せてくれないと大泣きのめいちゃんだった。
おばあちゃんは眠くて眠くてしょうがない。
孫たちをじいちゃんに任せたまま眠り込んでいた。
目を覚ましたら隣でめいちゃんもすやすやお昼寝をしていた。
「泣き疲れて寝たぞ」と苦笑いのじいちゃんだった。
そのまま夕方まで怠惰に過ごす。お散歩も行く気にならず。
娘も帰って来てくれていたのでよっこらしょと夕飯の仕度。
娘が手際よくトンカツを揚げてくれた。
私は大根とイカの煮物だけ。なんとも楽ちんなこと。
夕食後はめいちゃんとお風呂。歌をうたってくれたり楽しい。
そうして笑顔のままで今日も暮れて行った。
いつもと変わらない平凡なことが何よりの幸せに思う。
2017年12月15日(金) |
ジョージアのコーヒーが美味しい |
晴れのち曇り。日中はほっこりと暖かくなる。
今日も早朝からの川仕事。順調に行けば日曜日に終われそう。
もうひとふんばりやねと今日もじいちゃんと精一杯がんばる。
川仕事は寒いと言うイメージがあるのだけれど
実は寒いほうがずっと楽で、逆に暖かいととてもしんどい。
今日もすぐに暖かくなって毛糸の帽子を脱ぎ捨ててしまった。
薄っすらと汗をかき喉もからからに乾いて我慢の限界となり
川船を対岸の地区に着けて自販機目指してふうふうと歩く。
ジョージアのコーヒーが今日ほど美味しいと感じたことはなかった。
午後は山里の職場を休ませてもらってのんびりと過ごす。
少し疲れていたけれどむしょうに散歩に行きたくなって
久しぶりのお大師堂。日捲りの暦が13日のままだったり
Sさんも来れない日があるのだなあっと自分と重ねてみたり。
ゆっくりと手を合わすとなぜか涙がほろほろと流れる。
そうして心に溜まっていた「灰汁」のようなものが流れたのだろうか。
とても清々しい気持ちになって河川敷を歩きながら家に帰った。
こんな時間が自分にはとても必要なのだとつくづく思う。
忙しさに負けてはいけない。少しでもゆとりを持ちたいと思った。
孫たちを保育園に迎えに行って今日も笑顔の花が満開。
「きょうのばんごはんはなあに」とあやちゃんとめいちゃん。
「ミートソースのパスタよ」って言ったら
「やったあ」って喜んでくれて嬉しかった。
今日も平穏無事。笑顔のままで暮れていく。ありがたいことです。
2017年12月14日(木) |
どんな日もありがたく |
今朝も厳しい冷え込み。夕方のニュースで氷点下だったことを知る。
夜明けを待って川仕事へ。川船で漁場に向かうまでがいちばん寒い。
でも漁場に着いて作業を始めるとすぐに身体が温もってぽかぽか。
川仕事が好きだなあってつくづく思った。身体が活き活きとしてくる。
今日は昨日よりも頑張って30枚の海苔網を張り終える。
4時間休みなくだったので少し疲れてしまったけれど
そんな疲れがとても心地よく感じる。
11時に帰宅。早目に昼食を済ませて山里の職場に走った。
とにかく急ぎの仕事だけは済ましておきたくて。
母は予定通り高知市内の病院へ。そうしてそのまま入院となる。
弟が仕事が休みだったのでずっと付き添ってくれてとても助かった。
その弟に昨夜初孫が生まれた嬉しいニュースもあったりで
母もどんなにか喜んだことだろう。いいこともちゃんとあるよね。
母にとっては4人目のひ孫。元気になって抱っこさせてあげたい。
あれこれと心配事もあったけれど少しずつ和らいでいるような。
くよくよ思い煩わずすくっと前を向いて歩んで行きたいと思う。
どんな日もありがたく。今日も「いい日」だったなあって思った。
2017年12月13日(水) |
ケセラセラ なるようになるさ |
氷点下にはならなかったけれど冷え込みの厳しい朝。
ぐっすりと眠ればざわざわとした心も随分と落ち着く。
さあ川仕事。夜明けを待って早朝より出掛ける。
毛糸の帽子と防寒着のヤッケ。胸までの胴長を着れば寒さも感じず。
じいちゃんとふたりで力を合わせて一生懸命に頑張る。
海苔の生育は順調で網には緑の海苔がたくさん付いていた。
海苔の赤ちゃん。まるで我が子のように愛しくてならない。
5枚づつ重ねて川で育てていたのを一枚づつ漁場に張る作業。
全部で120枚ほど。今日はなんとか25枚を張り終えた。
あと4日の予定。なんとしても順調に張り終えたいと思う。
山里の職場も気になりながら、今日は母の体調が良く
「だいじょうぶよ」と電話がありほっと胸を撫で下ろす。
明日は高知市内の病院へ。そのまま入院になることだろう。
私もひとつきりの身体。明日は午後から職場に行こうと思う。
あれこれといっぱいいっぱいだけれど、出来る事から。
ケセラセラ、なるようになるさとこころで歌っている。
くよくよと思い煩うのはもうよそう。
とにかく前を向いていればきっときっとなるようになる。
2017年12月12日(火) |
たまにはこんな日もあってよし |
なんとも冷たい一日。山里では初雪がちらちらと舞っていた。
あれこれと心配事が重なる。それを書き始めていたけれど
消してしまって気分を落ち着かせているところ。
なんとかなるだろうと思う。なるようにしかならないと。
明日から数日間は川仕事の予定。
気分を入れ替えて頑張ろうと思う。
何も書けない。たまにはこんな日もあってよし。
2017年12月11日(月) |
穏かなこころでいれば |
強い寒波到来とか冷たい強風が吹き荒れている。
明日の朝は氷点下になるかもしれない。
孫たちを保育園に送り届けてから山里の職場へ。
さて何から手をつけようかと思うほどの忙しさ。
あわてん坊でそそっかしいものだから
うっかりミスを連発してしまったり。
お得意先の建設会社に集金に行ったら
支払日を間違えていて笑ってごまかして帰って来たり。
ATMで送金をすれば金額を間違えて送ってしまったり。
我ながら可笑しくてならない。すっかりボケボケなのだもの。
母にも笑われてしまってそれから和やかに会話が弾んだ。
自分でも不思議なくらい優しい言葉が後から後から出てくる。
母もにっこりと笑顔でとても嬉しそうに応えてくれた。
木曜日に高知市内の病院へ行く予定なので
そのまままた入院になるかもしれないこと
それも素直に受け入れてくれて「うん、わかった」と言ってくれる。
楽しみにしていた三山ひろしのコンサート行かせてあげたかったけれど。
もし行けなかったら三山ひろしに手紙を書いてまた来てもらうから。
自分次第で、穏やかな心でいればこんなにも穏やかさが返って来る。
今日ほどそう感じた日はなかった。お母さんありがとうね。
2017年12月10日(日) |
すっかりのコタツムリ |
朝のうちは晴れていたけれど午後からぽつぽつと雨。
まるで春先の雨のようにあたたかく優しい雨だった。
朝のうちにお散歩。お大師堂にも行って花枝を活け替える。
朝のお参りも良いものだなと思った。とても清々しいきもち。
昨夜、息子からけい君ヘルプが来ていたけれど
ひどく疲れていたので勘弁してもらった。
電話口からけい君の声が聞こえていて複雑なきもち。
お嫁さんの実家でお守りをしてくれることになったので
今朝電話をしたら「だいじょうぶよ」ってお嫁さんのお母さんが。
ほっと胸を撫でおろす。けい君おりこうさんで遊んでくれたかな。
午後はひたすら怠惰に過ごす。すっかりのコタツムリ。
とろりんとろりんと久しぶりにお昼寝もして疲れも和らぐ。
また明日から忙しくなる。なんとしても元気でいなくては。
お休みだった娘が手際よく手伝ってくれて早めの夕食。
お昼寝をしなかっためいちゃんも機嫌よく食べてくれた。
夕食前に珍しくおしっこを漏らしてしまっていためいちゃん。
娘が「めいちゃんパンツはいた?」って訊いたら
スカートをまくってノーパンの可愛らしいお尻を見せてくれた。
みんなで大笑い。とても楽しい夕食のひとこまだった。
今日も平穏無事。それが何よりの幸せに思う。
お風呂に入ってまったりさんほっこりさんとほろ酔いつつこれを記す。
2017年12月09日(土) |
なにも考えたくない気持ちでいっぱい |
今朝も厳しい冷え込み。そんな寒さにも少しずつ慣れて。
北風が強く窓ガラスを鳴らしていても窓を開けて空を見上げる。
午前3時半。星も見えず真っ暗闇の空だった。
娘夫婦がお休みだったので、孫たちの心配もなく今日も山里へ。
土曜日になってもまだまだ忙しくとにかく出来ることをと頑張る。
午後、やっと一段落したと思ったら、母が出勤して来てびっくり。
自宅で安静にしているように昨日あれほど念を押していたのに
もう何を言っても無理なのか。あれこれ言えばまた喧嘩になりそうで
とにかく逃げ帰ることにして急いでタイムカードを押した。
帰宅するなりコタツムリ。もう何も考えたくない気持ちでいっぱい。
そうして肩の力が一気に抜ける。ふにゃふにゃと崩れ落ちてしまいそう。
しばらくコタツムリをしていたけれど、久しぶりに歩いてみたくなって
一人で夕散歩に出掛ける。川辺の道をおいちにいさんしと歩いて
ご無沙汰していたお大師堂へ。お線香もろうそくも残り少なく。
花枝も枯れそうになっていて、お大師さんに申し訳なかった。
詫びながらゆっくりと手を合わす。また明日来ますと声をかける。
気がつけばこの一週間、なんとゆとりのなかったことだろう。
忙しいからと疲れているからと、心まで亡くしてしまっていたような。
家族そろってにぎやかに夕食後、めいちゃんと一緒にお風呂。
笑顔でいっぱいになってとても楽しかった。
今日もこんなに穏やかな一日をありがとうございました。
2017年12月08日(金) |
母は三山ひろしが好きでたまらない |
真夜中に時雨れていたのかしっとりと雨の匂う夜明け前。
昨夜あまりにも早寝をし過ぎて2時に目が覚めてしまった。
さすがに起床するわけにもいかず3時過ぎまで布団で温もる。
幸い胃痛は治まっていて夜明けの前のコーヒーが美味し。
朝ごはんもいつも通りに食べられてお腹一杯になる。
孫たちを保育園に送り届けてから今日も仕事。
何から手を付けていいのか机の上はいっぱいだった。
同僚も一生懸命に頑張っている。私も頑張らなくちゃ。
午後2時前、母から「もう退院したから」と連絡がある。
そうして病院の近くのレストランで昼食を食べているとの事。
転院はまったくする気がなさそう。それよりも大切なのが
三山ひろしのコンサートなのだそうだ。思わず苦笑い。
そのチケットをレストランまで持って来て欲しいと言う。
ちょうど帰り道だったので事務所の引き出しに入れてあったのを
持って行くと「ありゃ、まだ一週間先だった」と。
今週末と勘違いをしていたようで、それで退院を急いだのか。
笑い話のようなこと。すっかり呆れてしまって一緒に笑い合う。
少しやつれていたけれど笑顔の母に会えて良かった。
三山ひろしのコンサートが終わったらまた入院してくれるのかな。
どうかそれまで体調が悪くなりませんように。
なんだか胸騒ぎもしていたけれど、きっと大丈夫だと信じたい。
帰宅して今日もばたんきゅう。炬燵にもぐりこんでコタツムリ。
孫たちが保育園から帰って来ると一気に笑顔の花が満開になって
今日も穏やかに暮れていきました。
2017年12月07日(木) |
ちいさなてのひらが嬉しい |
二十四節気の「大雪」暦通り冷え込みの厳しい朝。
今季初の氷点下になり車のフロントガラスも真っ白だった。
でも日中は風もなく穏やかな小春日和となる。
冬のおひさまはほんとうにありがたいものだ。
仕事は今日も忙しく昼食のパンをかじる暇もないほど。
知らず知らずのうちに老体にムチを打っていたのか
帰宅するなり背中の痛みと胃痛に悩まされていた。
ふうふうふう。孫たちが帰って来ても夕散歩も行けない。
お大師堂も気になりながら今日も行けなかった。
弱音を吐きそうになっては「ダメダメ」と自分に言い聞かす。
はしゃぎまわる孫たちの笑顔に癒されながら
元気なおばあちゃんでいなくてはとこころに誓う。
お風呂上がり、じいちゃんに手伝ってもらってめいちゃんが
背中にサロンパスを貼ってくれた。ちいさな手のひらが嬉しい。
2017年12月06日(水) |
冬のおひさまはとてもやさしい |
冷え込みの厳しい朝だったけれど、日中はほっと暖かくなる。
おひさまのありがたいこと。冬のおひさまはとても優しい。
毎週楽しみにしている3B体操のある日だったけれど
潔く諦めてもう年内はお休みすることにした。
そのぶん仕事に精を出す。今日も独楽鼠さんになって頑張る。
なんのこれしきと思っていてもやはり身体に堪えてしまって
そんな情けさも受け止めてしまえば「こんなもんさ」と思える。
帰宅が遅くなったけれど、お休みだった娘が家事を手伝ってくれて
食後の後片付けも全部してくれて「お風呂に入ったや」って
ほんとうにありがたいこと。おかげで早々と焼酎タイム。
先ほど入院中の母から電話。土曜日に退院するのだと言って聞かない。
転院を勧められていると言うのに「もう入院はしない」と言い張る。
私もついつい荒い口調になってしまってなんとも複雑な気分。
「もう好きなようにすれば」と言って電話を切ったところ。
心配しているのがうまく伝わらない。なんとももどかしいこと。
なるようになるのだろう。もう思い悩むのはやめよう。
今日もそれなりに平穏無事。孫たちの笑顔に癒されて暮れていった。
2017年12月05日(火) |
冷たい北風にも立ち向かって行こう |
時雨れが今にも雪に変わりそうな寒い一日。
寒気が南下しているようで明日はもっと冷え込みそうだ。
孫たちと保育園に向かう朝。
「おばあちゃんはこなくていいよ」とあやちゃん。
クルマの中からふたりの姿を見守っていた。
めいちゃんの着替え袋をあやちゃんが持ってくれて
ふたりで仲良く門をくぐって行った。
お姉ちゃんらしくなったなあととても頼もしく感じる。
仕事は今日も忙しく独楽鼠のように働く。
ホワイトボードには車検の予約がいっぱいで
嬉しい悲鳴をあげている。お客様はほんとうに神様。
明日も予定がぎっしりでもう体操どころではなかった。
もう自分の楽しみを優先するわけにはいかない。
きっぱりとそう決めると気分もすっきりとしてくるものだ。
そうしてやる気が出てくる。精一杯やれるだけのことをしよう。
近くの病院へ入院している母は高知市内の病院へ転院することに。
まだ日にちは決まっていないけれどそのほうが安心なのかもしれない。
どんなにか心細いことだろうと思いつつ今日も会いに行けなかった。
せめて新聞を届けてあげたいけれどそれさえも出来ず。
あしたはあしたの風が吹くのか。冷たい北風にも立ち向かって行こう。
なにごともなるようになる。そう自分に言い聞かせながら
今夜も現実逃避のようにほろ酔いつつこれを記す。
めいちゃんとお風呂。やっと髪を洗わせてくれてとてもいい匂い。
2017年12月04日(月) |
いい人生だなあって思った日 |
夜明け前の月がとても綺麗だった。なんとも優しい月明り。
そうして夜が明けると雨が降り出してびっくりだった。
昨夜は某SNSで仲良くなったご夫婦と忘年会。
会うのは3度目だけれど昔からの友達のように感じる。
そんなご縁もありがたく楽しい夜を過ごさせてもらった。
60歳最後の夜だった。前夜祭だよとお祝いもいただき嬉しい限り。
ぐっすりと眠って目覚めるともう61歳になっていた。
ふと過ぎ去った人生を振り返る、そんな年頃になったのか。
「いい人生」だなあって心からそう思える。
もっともっと長生きをしたい欲は捨てられないけれど
与えられた一日を全うしながら大切にしていきたいものだ。
仕事が忙しく独楽鼠のように働く。少し疲れたけれど
元気に働けることはとてもありがたいことだと思った。
しばらくは忙しい日々が続きそう。でももうもがくことはしない。
精一杯自分に出来ることをして母の帰りを待とうと思う。
いつもより遅い帰宅。娘が思いがけずにケーキを買って来てくれていた。
じいちゃんの友達が「落ち鮎」を届けてくれたりそれが今夜のご馳走。
今日も平穏無事。それが何よりの幸せに思う。
めいちゃんとお風呂に入ってとても楽しかった。
2017年12月02日(土) |
笑顔だったり泣き顔だったり |
午前4時、川向の西の山に沈みかけた月がとてもきれい。
オレンジ色というよりほうずき色と呼びたくなるような。
そうして月明かりがなくなると今度はオリオン座がくっきりときれい。
かなり冷え込んでいた朝だったけれど、夜明け前のひと時を
とても穏やかなきもちでほっこりとたのしんでいた。
どうしても外せない急ぎの仕事があり今日も山里の職場へ。
土曜日に出勤するなんて何年ぶりだろうか。ずいぶんと昔のこと。
とても忙しかったけれどなんとか午後一時には終えられて
入院した母に必要なものをそろえに母のアパートまで走る。
母の住まいに訪れることはめったになくてなんだかドキドキした。
台所に食べ残したカップうどん。手をつけていない稲荷寿司。
食欲もなかったのだろうと思うと憐れに思えて胸が痛む。
脱衣所には洗濯物がたくさん。それは家まで持ち帰ることに。
足らないものを病院の近くて買ってやっと母の病室へ。
そこにはいつもの気丈な母の姿がなかった。
なんとも弱々しく横たわっていて点滴の管も痛々しく見えた。
さすがにもう口喧嘩は出来ない。でも優しくも出来なくてごめんね。
今回も長期入院になりそうなことを告げて早々と病室を後にした。
「明日も来てくれる?」と母。「明日は無理だよ」と薄情な娘。
気がつけば朝から休みなく動き回っていてどっと疲れが襲ってくる。
なんとか買い物を済ませて帰宅すると、めいちゃんが跳び出してきて
「おばあちゃんおかえりぃ」ってその一言がとても嬉しかった。
娘も仕事だったので、今日はお昼からおじいちゃんと過ごしていた孫達。
おやつになんと「ふりかけご飯」を食べたのだそうだ。
炊飯器の中を見てびっくり。夕食のご飯が無くなっていて慌てて炊く。
あやちゃんのリクエストでポテトサラダを作る。
お昼寝をしなかっためいちゃんは眠くなって泣きながら夕食。
笑顔だったり泣き顔だったり。そうしてほっこりと暮れた一日。
2017年12月01日(金) |
なんとかなる。なるようになるのか。 |
少し冷え込んだ朝。ああもう師走なのだなとあらためて思う。
空気が澄み渡っていたのだろう。夜明け前のオリオン座がとても綺麗。
仕事は今日も忙しくばたばたと走り回っていた。
新聞を読み終えた母がやっと重い腰をあげて病院へ。
午後になり連絡があってそのまま入院になってしまった。
心不全再発とのこと、どんなにかしんどかったことだろう。
ずっと我慢をしていたのかと思うとなんとも憐れでならない。
私の代わりに義父が病院へ行ってくれる。
幸い命に別状はないようで安静にしていたら元気になるようだ。
そう聞いても何とも言えない胸騒ぎがしてざわざわと落ち着かない夜。
薄情な娘のうえにこの先の不安ばかりを募らせている。
やはり身勝手としか言いようがない。もう非常勤ではいられないとか
母が出来ないのならば私がやるしかないと仕事のことを考えたり。
母の身体のことを思う前に自分の都合ばかり考えているのだった。
なんとかなる。なるようになるといつも口癖のように
自分に言い聞かせているけれど、いったいどうなるのだろうか。
ふう、あれこれと考えるのも疲れてしまって
いつものように焼酎を飲み始めてしまった。
とにかく酔いつぶれて寝るっきゃない。
明日のことはあしたの風にまかせてみようか。
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