2009年03月25日(水)...積年
何時になれば、手放して良いのだろう、と、其ればかりが頭を離れない。
年齢を重ねる度に、世界が小さくなって、自分の活動範囲が広がっていることに気付く。今まで遠い土地だった場所が、数時間掛ければ気軽に往来出来る様に。
メトロを降り立って辿り着いた場所は住宅街の片隅で、横断歩道が見えた。その下を通り抜けると、目的の高層ビルが聳え立つ。一昔前と最先端が共存する不思議な街並みは、殺伐さと郷愁を織り交ぜて何処か夕暮れの気分がした。
ぷかぷかと吐き出した嘘にはどんな価値や意味が在ると云うのだろう。消えたい、消えたい、消えたい、が降り積もって、誰かの大切なひとの為に時間を差し出せればいいのに、と思う。