2008年07月28日(月)...無為
3時間以上持続することの無い睡眠に蓄積してゆく苛立ちが脳味噌を煮立たせていた。科学が引き起こす筈の継続にさえ、久しく飢えている。噛み砕いた錠剤がミネラルウォータと共にひやりとした温度で胃袋へと落ちるのが解った。心地良い疲労感が平穏や安堵に繋がることは無くて、背中に張り付いた体温がゆるゆると目蓋を閉ざしても、溜息に似た欠伸を噛み締めて頭痛を堪えるだけ。世界との関わりに潜む緩やかな隔たりに気付かぬよう振舞っても、結局は由の無い焦燥感や仄暗い諦めに覆われた感情が安らぎを喰い破って眠りを妨げていた。