2006年10月07日(土)...幻惑

 頭が酷く痛む。頻度を増した眩暈が日常を徐々に蝕み始めていた。脳髄を突き抜けてゆくスパークが、足元を溶かしてゆく。ぐにゃぐにゃと柔らかい地面はまるで、ゼリーみたいだ、と思った。世界が真っ白な平面に変わり、青や緑、赤や黄のノイズが群がる羽虫のように視界を遮る。鼓膜に染み付いた話し声が取れない。

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