カバ象の俳句日記 ー蓮田の見える風景ー
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2019年03月03日(日)   言葉は生きている

 言葉は生きている、昨日はそんな思いを強くもちました。自分の熱い思いを伝えると、その力が伝播し(乗り移り)、伝えられた人の中で思いの火が付く。そんな不思議な気持ちになりました。学級通信「スクラム」に私が書いた記事を覚えている子どもたちがいました。「差別をするな」「続ける努力」「みんなは一人のために 一人はみんなのために」各自がもっているエピソードと共にそんな言葉が苦しい時期を乗り越えるキーワードになったと言ってくれた教え子がいて、感動しました。

 卒業式私が号泣し、子どもたちも涙で教室を出ることができなかったことを覚えていてくれました。「生涯忘れられない思い出になっている」と言ってくれた教え子もいました。2回の学習発表会(水俣公害裁判・灰谷健次郎『太陽の子』)や社会科の授業(東大寺の大仏は何のためにつくられたのか、みんなで学級憲法をつくろう)についてよく覚えてくれました。要領が悪く、失敗ばかりの2年間でしたが、子どもたちの中には今も生き続けていました。時にはスマートで格好のよいことよりも、不器用であちらこちらに衝突し上手くいかなかったことの方が、強い思い出になることもあるみたいです。

 休日に昔の我が家に遊びに来たことを覚えている教え子もいました。天王川公園で遊んだこともが楽しかったと言っていました。またM小に夜来て、星空観察をしたことを覚えている子もいました。今の学校教育の範囲では許されないことが思い出となっていることに驚きました。「先生は子どもたちとの距離感が近くて、よかった」と言ってくれた教え子もいました。最近の行き詰まった教育の問題を考えるヒントがあるようにも思えました。感謝の夜となりました。


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