鋭くとがった三日月。向かいのMさんは、ガンで亡くなった。その平屋の上に、一匹のネコが、さびしそうに、目をキラリキラリとさせて、Mさんを待ち続けている。悲愴な思いで、爪をといでいる。鋭角な三日月。向かいの空き家のネコは、目をキラリキラリとさせて、悲愴な思いで、爪をといでいる。汚れた空腹のネコは、必死に、爪をといでいる。→さびしきうた/「生きていることの哀感」 2014・06・13〜10・28〜 にほんブログ村→ポエム→詩集