悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年01月26日(日) (2X)カンタンな社会学(2) 資本主義のプロセス

資本主義のプロセス

 1、自由と競争(初期・中期)
   自由と競争によって、個人の価値は認められ、
   それは、驚異的に、社会的エネルギーを拡大してきた。
   自由と欲望は、物質的価値の追求を可能にし、
   先進国では、飽食の時代(過剰消費)を迎えた。

 2、自由と欲望(終期)
   自由と欲望は、現代資本主義の第一義であり、
   それは欲望の肥大化と物量的充足(精神的麻痺)と
   心理的苦痛を与えた。

 3、自己愛と利己主義(末期)
   利己主義(違法性・悪)は、すべて自己愛によって正当化される。
   たとえば、不倫・離婚・家族の崩壊/ストーカー・DV・犯罪/
   拝金主義・悪徳商法・マネーゲーム/テロ・紛争・戦争 等。
   それは過当競争によって、荒廃・退廃した精神である。
   現代資本主義は末期の様相を顕在化している。
   それは欲望の狂気である。

 4、欲望と競争の回避(転換期)

   物質的価値の追求の過剰と限界→栄枯盛衰
   精神の荒廃・退廃
      ↓
   欲望と競争の回避
   (若年労働者層・草食性男子・巣ごもり派 等)
      ↓
   物質的価値の過剰な追求の回避
   (経済中心の時代の終わり)←成長を前提にした社会  
      ↓
   精神的価値の追求
   (生活の時代)
      ↓
   人類社会の縮小
   (財産の共有?)

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