残り少なくなったクヌギの葉が光を浴びて風にあおられてキラキラ光っている。歌ってるよう見えてしまう。もちろん歌声は聞こえない。明日にはみんな散ってしまっているんだろうなと想像するが、葉っぱ達は楽しそうだ。
もう十分生ききって何も後悔することも無く、明日は散っていく我が身を寿いでいるのか。それともまだこの世を満喫したいと精一杯祈りの歌を歌っているのか。それとも、ただ何も考えず踊りながら歌いながら散っていくこともわからずにいるのだろうか。
どれが一番しあわせかなと思う。踊りながら歌いながら気づいたら風に飛ばされているのがいいのか。ちゃんと納得して後悔無く散っていくのがいいのか。未練がましく枝についているのがいいのか。
迷うところだな・・・と、思う。
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