本音しか言えない...リトア

 

 

心の傷 - 2010年07月13日(火)

子供の頃から対人緊張はあった。
それが恐怖に変わった瞬間。

次男が幼稚園に入ってすぐ、私は仕事を
始めた。
幼稚園の送り迎えは車でしていた。
1年後仕事をやめて幼稚園のバスに乗せる
ことになった。
近所の幼稚園のバス停には数人の人がいた。
ほとんど顔見知り程度だが、ひとり少し親しい人が
いた。上の子が同級生で下の子が年が近かったので
何度か遊んだことがあった。
初日にはその人と話がはずんだ。

もうひとり上の子が同級生の人がいた。
その日、その人とふたりきりになった時
いきなり言われた。
「早く仕事しなさいね。」
どう考えてもバス停には来るなという意味
にしかとれない。

確かに私は対人緊張が強いので
人に敬遠されることがあるのだが
しばらくするとわかってもらえることが多い。
他の人たちにも好意を持たれていない
のはわかっていたが、そのうちなんとかなると
思っていた。

でも、ここまではっきり言われるとショック
だった。

でも、子供をバスに乗せないわけにはいかなかった
ので、その後も何事もなかったようにふるまった。
とはいえ、もともと苦手な人間関係の中。
心の壁をもったまま、だんだん心の中は
不安定になっていった。
結構人って敏感だよね。ひとりの親しい人以外
そんな私を受け入れてもらえることはなかった。

それ以来、どんなに人に親切にしてもらっても
受け入れることができなくなった。

1年後、私の子以外は卒園していったが
その中で親しかった人にそのことを打ち明けて
分かってもらったこともあった。

もう一人、上の子が同級生で、その意地悪な人のこと
もよく知っている人に話す機会があった。
「あんな人、気にすることはない。娘も意地悪なんだから」と
言ってくれて、いろいろ誘ってくれたりしたのだが
もうその時には、人の中に入るのが困難になってしまって
いた。

それ以来、いろいろな心理療法を受けるようになった。

そして、その意地悪な人が、5歳の頃に遊んだ子に
似ているということに気づいたのだ。


...



 

 

 

 

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