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■ やめよう
「やめよう」
たった一言だけど 一瞬にして、現実に戻された一言だった。
この状況は、チャンスになるはずで 私とSさんが、一緒にいることを選ぶなら もうこれ以外の機会はなかったと思う。
でも、Sさんは やっぱり私を選ばなかった。
仕方ないと思ったけど どうしようもなく虚しい気持ちになって
涙が出てきた。
でも、自業自得だし こんなところで、悲劇のヒロインぶっても 私には何も残らない。
だから、すぐに奥さんにメールを返した。
「私とSさんの間には、何もありません。 Sさんは、私の事を何とも思っていないはずですし、 他の人と同じように、私とも仲良くしてくれていただけだと思います。 ただ、私に好意があったのは事実です。 なので、きっとそう疑ってしまったのだと思います。 ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありません。 二度と、疑われることのないようにいたします。」
納得するわけないって思ったけど こうやって送るしか無くて
なんか、意味不明な文になってしまった。
Sさんにも、送ったまま転送して
「私はこれを言い続けるから、話し合わせてね。」
って付け加えた。
それから4時間。 私はずっとSさんの奥さんとメールをして 疑われ続けたけど
私は、私が好意があっただけ Sさんは、何とも思っていないし 何にもない。
って言い続けた。
実際、私とSさんはセックスしてないし キスもしてない。
いつも手を繋いでただけ。 それだけ。
夜、Sさんから長い長いメールが来た。
「こんな時だけど、正直な気持ちを伝えます。 こうなっても、やっぱり私はマサちゃんが好きです。 こんなに一緒にいて、楽しくて落ち着ける人はいません。 出来るなら、あなたと一緒になりたいって 今でも思っています。
でも、今の私には 今の生活を裏切ることが出来ませんでした。
自分でも、どうしたいのかわかりません。 愛のない夫婦生活を続けていく意味もわからないし かと言って、あなたを幸せにしてあげられる自信も 今はありません。
でもね。
」
ずるすぎて 嫌いになるかと思った。
でもやっぱり 嫌いになれなくて
今でもまだ好きで仕方がない。
嫌いになりたい。
2009年02月26日(木)
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