僕らが旅に出る理由
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2010年04月24日(土) 呪詛

学生時代の友達に会った。

仲良し4人グループの一人だった。
卒業文集に
「バリバリ仕事をしたい。そして女だからってバカにする人たちを見返してやりたい」
と書いていたのをよく覚えている。
(あれから20年も経つのか。恐ろしい。)

彼女は大学を出てすぐに入った会社に今も勤めている。
女性社員としては最年長になったらしい。
久しぶりに会ったので最初は楽しかったのだが、会社の愚痴が少しずつ始まってしまった。

上司が頼りにならないとか、同僚がいうことを聞いてくれないとか、そういうのは私はその職場にいるわけじゃないから分からない。そうかも知れないし、そうとも言えないのかも知れない。
ただ、彼女がいろんな事を出来ないと決めてかかっているのがすごい違和感だった。


まるで、世界が彼女の予想するように狭い場所であって欲しいと熱望するかのように。



彼女の口から出て来る言葉は、一つ一つが呪いのように聞こえ、ひどく疲れてしまった。何となく話が噛み合わないのに気づいたのか、彼女は居心地悪そうに笑っていた。


何も面白くないのに、隙間を埋めるためだけに笑うような人ではなかったな。


でもさすがにそんな事を言うのはあまりに意地悪のようで、何も言えなかった。


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