私を憎いと思ってかけてきたはずの電話なのに、あなたは会話の最後になると、笑っていた。私を、いい人だと思いたがるかのように。どうしてあなたは、そんなに弱いのだろう。それが私への呪いのようだ。あなたは今でも、ひとりだろうか。あなたが1人で見ている街や空を、想像してみたりするのだ。私が中途半端に許されることは、やはりないのだろうと思う。