アータン三宅の何でも聴いてやろう
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2008年06月13日(金) |
ロバート・ワイアットの言葉 |
僕が敬愛するアーチスト、ロバート・ワイアットの言葉から。
悲しみが創作のモチベーションになりうるのは、周知のことだけど 創作している過程には官能的と言えるほどの喜びがある。 美を発見しながらモノを創りあげている間に、悲しみというネガティヴな想いは ポジティヴなパワーに変化せざるを得ないんだ。ネガティヴなパワーは、 ひとを魅了する美を作り出せない。美の中にその人の悲しみや苦しみを見出すことは 可能だけど、その作品を創作している人物は、その過程において表現する喜びに 満たされているはずだ。そのポジティヴなパワーが人を共感させる。 だから、「悲しみのあまり、悲しくも、悲しい曲を作ってしまった」なんて話は信用しない。 あるとしたら、それは単なるクズでしかないね。
『1974年9月8日 ドゥルーリィ・レイン劇場のロバート・ワイアット 』
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