HOSHI・HARU
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↑この図鑑内です
次の日は、関内駅で降りて、歩き回った。 まず山下公園へ行った。ここはいかにも幸せの象徴のような場所だ。家族連れが海を見ながら、うみねことハトに囲まれている。子供が恐がっていながらも、親はうみねこにエサをあげたり、写真を撮るのに忙しい。
外人墓地も行った。初めは、どうしてこのような一等地を外人にお墓として占領されてしまっているのだろうと不思議だったが、外人墓地の入り口の記念館に展示してある資料を読んで理由がわかった。 横浜が開港するかしないかの頃、母国からはるばる横浜に来ていた外国人で、日本人に殺された人、横浜の発展に貢献しながら病死した人、天寿をまっとうした人他が眠っているようだ。それならば納得できるなと思った。
前に台湾へ出張した時、巨大な港町・高雄で、駐在している日本人にあった。台湾人の奥さんをもらった人、独身の中年の人らと飲みながら話をした。彼らは技術者で台湾人に技術指導している。一生懸命仕事に打ち込んでいる。彼らは身を捧げていいと思う程台湾が好きだ。と言っていた。 今、外人墓地の前に立ち、台湾で会った彼らを思い出した。
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