そこにある時間


「出逢うのが遅すぎた」

絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。


DiaryINDEX今までこれから


2011年12月31日(土)

昨日昼までは一緒に行けないと思っていた年始のお買いもの。

年末に2人で行くのはここ何年かの二人の年末の行事。

毎年この12月30日に行くか31日に行くか、相談して出掛けるのが楽しいし、お正月気分を一足先に感じることができるから。

でも今年は少し事情が違っていて、彼が私の安全を思い考え躊躇していた。


 「お前に何かあったらと思ったら・・・・」


と心配してくれた彼。

でも、事態は急きょ好転し、行っても大丈夫だろうという判断で、出掛けることにした。

待ち合わせ場所は、とある神社の駐車場に朝5時。


途中コンビニでアイスコーヒーとタバコを買って・・・。

彼の家の近くのローソンから出ると、彼と同じような車、インサイトが私の目の前を走っていた。
視界は私の息と気温差のギャップで曇ってよ見えなかった。

でもそれはやっぱり彼の車だった。


私を待たせまいと、いつも遅刻気味の彼が家を早めに出て
原付きでやってくる私のために車内を暖め待っていてくれた。

アイスコーヒー渡したら、

 「さすが空気の読めないヤツ笑」

と言った彼。

朝の気温は1度。

カイロ代わりに欲しかったみたい。


真っ暗な中出発。

30分ほどで到着してみると、すでにそこには大量の車・・・。


なんとか警備員さんの誘導の元、無事車を駐車していよいよ中へ。

去年までは「ついてくんな!」って、後ろをウロウロしていたら怒られるけど、今年は違った。

逆に私が彼を見失い、慌てて電話した。
彼を私が見つけて、彼の袖をつかんだら、笑顔だった彼。

今は人込みに一人は怖いからね。

彼は先を歩きながらも後ろを確認してくれていた。


でも今年は彼の好きな本マグロの赤身もないし

大きな鮑もないし

ウニは高いし

ぶりもなぜか高いし


なんか二人でがっかり。

彼は太巻きやさつま揚げを買っていた。

お肉は、懸賞であたったものがあるらしく買わなかった。
私に、さつま揚げを買ってくれた。


いつもなら1時間以上ウロウロするのに、今日は30分程度で退散。
自販機で温かいコーヒーを買うためにお金をくれた。

缶コーヒーを持って彼の元に戻ると、彼はそのコーヒーをお腹にカイロ代わりにいれていた。


時間もまだかなり早いし喫茶店とか寄りたいけど・・・唯一開いてる喫茶店には次男坊君が働いてるから、行けない。
だから諦めて駐車場に戻り、その場で二人で話をしていた。


喫茶店には行きたいけど、


 「永遠に逢えないわけじゃないし」
 
 「そやぞ」-彼


彼にはこれからも、お互いの命が戻るまでずっと二人は一緒だから。

そして


 「今年もお世話になりました」
 
 「おう」-彼

 「来年も絶対によろしくね」

 「おう、よろしくな」-彼




これからもずっと一緒。


 「今日余ったお金貯めとこ」

 「うん、せやな」-彼

 「んで、来年ホテル行くお金にするねん」

 「いい心がけや」-彼

 「だってどうせお正月でボロボロになるし」

 「だからマッサージしてあげたいから」

 「おう、ええな」-彼



彼は誰かをマッサージしてあげる。

そんな彼をマッサージするのは私の役目。

私だけだもん。



今年も無事、彼と年始のお買いものに行けて嬉しかった。



来年もよろしくね。


Toっちゃん

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