そこにある時間
「出逢うのが遅すぎた」
絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。
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昨日昼までは一緒に行けないと思っていた年始のお買いもの。
年末に2人で行くのはここ何年かの二人の年末の行事。
毎年この12月30日に行くか31日に行くか、相談して出掛けるのが楽しいし、お正月気分を一足先に感じることができるから。
でも今年は少し事情が違っていて、彼が私の安全を思い考え躊躇していた。
「お前に何かあったらと思ったら・・・・」
と心配してくれた彼。
でも、事態は急きょ好転し、行っても大丈夫だろうという判断で、出掛けることにした。
待ち合わせ場所は、とある神社の駐車場に朝5時。
途中コンビニでアイスコーヒーとタバコを買って・・・。
彼の家の近くのローソンから出ると、彼と同じような車、インサイトが私の目の前を走っていた。 視界は私の息と気温差のギャップで曇ってよ見えなかった。
でもそれはやっぱり彼の車だった。
私を待たせまいと、いつも遅刻気味の彼が家を早めに出て 原付きでやってくる私のために車内を暖め待っていてくれた。
アイスコーヒー渡したら、
「さすが空気の読めないヤツ笑」
と言った彼。
朝の気温は1度。
カイロ代わりに欲しかったみたい。
真っ暗な中出発。
30分ほどで到着してみると、すでにそこには大量の車・・・。
なんとか警備員さんの誘導の元、無事車を駐車していよいよ中へ。
去年までは「ついてくんな!」って、後ろをウロウロしていたら怒られるけど、今年は違った。
逆に私が彼を見失い、慌てて電話した。 彼を私が見つけて、彼の袖をつかんだら、笑顔だった彼。
今は人込みに一人は怖いからね。
彼は先を歩きながらも後ろを確認してくれていた。
でも今年は彼の好きな本マグロの赤身もないし
大きな鮑もないし
ウニは高いし
ぶりもなぜか高いし
なんか二人でがっかり。
彼は太巻きやさつま揚げを買っていた。
お肉は、懸賞であたったものがあるらしく買わなかった。 私に、さつま揚げを買ってくれた。
いつもなら1時間以上ウロウロするのに、今日は30分程度で退散。 自販機で温かいコーヒーを買うためにお金をくれた。
缶コーヒーを持って彼の元に戻ると、彼はそのコーヒーをお腹にカイロ代わりにいれていた。
時間もまだかなり早いし喫茶店とか寄りたいけど・・・唯一開いてる喫茶店には次男坊君が働いてるから、行けない。 だから諦めて駐車場に戻り、その場で二人で話をしていた。
喫茶店には行きたいけど、
「永遠に逢えないわけじゃないし」 「そやぞ」-彼
彼にはこれからも、お互いの命が戻るまでずっと二人は一緒だから。
そして
「今年もお世話になりました」 「おう」-彼
「来年も絶対によろしくね」
「おう、よろしくな」-彼
これからもずっと一緒。
「今日余ったお金貯めとこ」
「うん、せやな」-彼
「んで、来年ホテル行くお金にするねん」
「いい心がけや」-彼
「だってどうせお正月でボロボロになるし」
「だからマッサージしてあげたいから」
「おう、ええな」-彼
彼は誰かをマッサージしてあげる。
そんな彼をマッサージするのは私の役目。
私だけだもん。
今年も無事、彼と年始のお買いものに行けて嬉しかった。
来年もよろしくね。
Toっちゃん
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