そこにある時間


「出逢うのが遅すぎた」

絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。


DiaryINDEX今までこれから


2009年07月12日(日) 3月5日の記憶ー13時10分くらいから14時10分くらいまで

昨日運転し過ぎた私。


地元



伊丹



とっちゃん家



関空



自分ち


さすがに足も首もガチガチ。

マッサージ屋でほぐしてもらって、いつもの喫茶店へ。

喫茶店に到着すると、見慣れた車が止まっていたの。


とっちゃんのノア。

ナンバーを確認すると、やっぱりとっちゃんのだった。

店内にはいると、入り口に背を向けるように、とっちゃんがカウンター席に座っていた。

私に本当に気付いていなかったのか、或いはわざとなのか。

徐に振り向き


「おぅ」


と、私に挨拶してくれた。

「久しぶり」みたいな顔して私も挨拶。

昨日も一昨日も月曜日も逢っていたけどね。

内緒、内緒。

とっちゃんと私の秘密。

誰も知らない秘密。


私と喫茶店のママがいつものようにギャーギャーと会話していたら、とっちゃんが


「あーうるさい!お前来たからうるさくて漫画読まれへん(笑)」


と笑いながら私に言った。


昔とっちゃんは必ず私を喫茶店で呼ぶときは


「有美ちゃん」


って漢字でちゃん付けだったのに、最近じゃ


「お前」


と、いつからか呼ぶようになった。

嬉しい。


とっちゃんに頼んでいた数珠と言うかブレスと言うか、サイズを伝えなきゃならないのを忘れていた。

だから依頼主に慌てて電話。

サイズを確認して店内で伝えたら、なんともう出来ていた。

昨日帰ってから作ってくれたみたい。

と。


「お前、今日キレイやなぁ」


と、明らかに心にもないこと言ったとっちゃん。


なんか裏がある、なんか欲しいもんがあるとき、必ずとっちゃんは私を褒める。

まるで子供がお母さんにねだるみたいに。

だから喫茶店に居ることを忘れ、いつもの癖で、いつもの言い方で


「へ?何が欲しい(笑)」


と言ってしまった。

するととっちゃんはおもむろに雑誌を取りだし、あるページを私に見せた。


「エア・ガン 12万円」


はぁはてな


「これ欲しいねん。2万はあるから、10万援助して」


はぁはぁ?


「ママには買ってお願いしたけど、俺はお前には優しいから」

「だから10万援助して」


はぁ?


いつもなら、「とっちゃん無理だよぉ」


と断る私もこの喫茶店の中では


「は?意味わからんwww」


とさっぱりと答える。

するととっちゃんは


「あ!!じゃあ、この数珠の請求金額10万円ってことでにやり」


と悪い顔して笑った。

いやはや・・・なんともとっちゃんらしい考えだわ。


石の話ついでに喫茶店のママがとっちゃんに、自分がはめている数珠を見せた。

さすがにちょっとヘタってきているみたいだった。

ついでに私の見せたら、ボソっと


「石殺し」


とまた言われてしまった。

そしてそれを聞き逃さなかった喫茶店のママ。


「なんで有美ちゃんのはすぐそないにダメになるん?」 - ママ

「普通は3年くらいつけていられるんやけど、お前はだいたい3か月位やな」 - とっちゃん

「なんでなん?」 - ママ

「こいつはアクが強いねん」 − とっちゃん


アクが強い・・・。

アクって・・・あの鍋とかしたら上に浮いてるヤツでしょ?

私、そんな感じなのかしら。

そんなにアクが強いのかしら。

あんまり良い意味なかったような気がするんだよねぇ沈


そんな会話をしているうちに、とっちゃんはお金を払い帰って行った。

メールしてみたけど、返事はなし。


ま、喫茶店で逢えたから良しとするか。

金曜日は逢えるかな。



大丈夫、とっちゃんは私が必要なんだから。

大丈夫、私はとっちゃんの古女房なんだから。

大丈夫、とっちゃんも私のことが好きだから。

大丈夫、大丈夫。


またね、とっちゃん。


Toっちゃん

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