舌の色はピンク
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2022年04月23日(土) アカデミックな集まり、夜自転車漫遊、NTR百男合

7時半起床。
晴れ。
起きたときには曇りがちだったが
みるみる晴れ間がさしてきてきもちのいい天気。

8時に休日トースト。
洗濯機まわして9時にOKストアへ。
洗濯物を干す。
ベビーカーを買いに行く妻を見送って、
僕はまず風呂に入った。
のんびりと本を読み、風呂掃除して、
あがってからもややのんびりとした。

そっからはノンストップ。
ミヤタクラジオを聞きながら作業に入った。
まずはシュー生地作り。
計量して熱して混ぜ込んで…
というさなかに妻から連絡が入る。
お義母とともにベビーカーの幌の色に悩んでいるというから、
みんな素敵だよという旨の返事で済ませて、作業の手は止めない。
シュー生地を焼成しながらカスタードを用意、
さらに掃除機をかけたり細々とした掃除をした。
茄子と人参、半熟卵のアチャール。
シンガポールライスの準備。
チヂミの用意。タレを用意。チヂミを焼く。
妻は遅れるらしい。13時を過ぎるとの連絡が入った。
ミヤタクラジオは中断。
ミヤの話の、チェーンの蕎麦屋で
有線でTWO-MIXがかかっている悲壮感というのがものすごい面白かった。
悲壮感という単語じゃ全然いいきれない味わい深さ。

客のやってくる予定の12時半になって、最低限の準備は済ませた…
というところで妻からさらに連絡。みなさん遅れるそうだ。
となると都合がいい。
最低限でなく、あれこれと整えていった。
13時前になってまずお二人やってきた。男性二名。
一人は人口論の研究者で、もうひと方は介護職に就きながら
福祉社会科学かなにかに通じているとの触れ込みだ。
部屋に案内し、くつろいでもらう。
やはりというか、部屋についてはもりだくさんの讃辞を頂戴した。
とくに庭がお気に入りの様子だ。
手土産をもらった。スイーツと紅茶。後で出すことにした。

13時過ぎ、妻帰宅。ベビーカーは問題なく買えたとの由。
腹が減ったと喚く。
まだ一人来ていないが、食べ物を並べていくことにした。
まずはアチャール。
インド料理でスパイスの漬物ですと伝える。
一緒にチヂミも。
今日は多国籍につまみを振る舞うのだ。
つまんでもらっているうちに最後のお客が来訪。
小さい出版社の社長格にあって、
ライター業と編集業を兼ねつつ学術研究もしている…
僕の知る限り最大の知の巨人。
存在は10年前から知っていたが会うのは初めてだった。
手土産にはピスタチオのケークを頂戴した。
とりあえず部屋に通して、僕は引き続き料理を出していった。
鴨肉のスモークはいつもどおり。
りんごをくたくたにしたものにバルサミコソース足して煮つめて
わさび少量を溶かしてかける。
シンガポールライスはパクチーたっぷりめ。
途中途中でジンジャーエールや差し水の手配、
洗いものなども片付けながら、
とどめはホワイトアスパラガスのリゾット。
食べきるにはかなりの量を出してるけど
今回は4人相手だしあまったら僕が食べるし、
というつもりで強気に出してみた。
いずれの飯も好評いただけた。
一通り食べ終わった頃を見計らって、
妻にコーヒーを淹れてもらいつつ、
僕はシュークリームを仕上げ、
さらにもらったケークとスイーツを並べた。
コーヒーは3人分までしか淹れられないから、
僕と妻はいただいた紅茶を飲んだ。
フレーバーティーもたまにはいい。

ノンストップで動き続けて3時間半。
14時半過ぎ、ようやく一息ついた。
みなさんは居間で卓を囲み、
僕は廊下に陣取って、茶を飲んだ。
こっちきて一緒に…ともちかけられたものの、
身の上話、世間話に興じているうちは話に加わる隙間がなかった。
が少女漫画について話をふられ、
イヨイヨ逃れられんとなってチョイと語ってみた。
あまり上手には語れなかった。

今日はおおよそ話を聞く側に回っていた。
ライターの方はたくさんの本のゴーストライターを勤めている。
もろもろ裏話を聞けて楽しかった。
人口論についての話は、
おおよそ本で読み知っている通りで取りててて新鮮さはなかったが、
自分の危機意識が補強されたような気はした。

夕方になってようやく学術的な話が始まった。
彼らは毎年一回文学フリマで文芸誌を発刊している
文芸サークルで、今回はテーマをアジールとしている。
これについては僕も語れるから、そこそこ突っ込んだりもした。
マルキスト、構造主義だとかいった言葉は
本でもネットでも文章ならありふれてて何にも特別じゃないけれど、
こうして話し合いながら自然に口に出されるのは新鮮だ。
彼らにとっては当たり前でも、僕にはほとんど初めての経験となる。
様々な問題が内部化、外部化という言葉でまとめられるのは辟易したし、
問題提起ばかりでその先をなかなか語ってしまえない撞着にものれなかったが、
それでも有意義な時間だった。
東南アジアのモン族という山賊の部族の話が興味深かった。
自給自足な生活手段で国からの統治を免れてたけど
結局目をつけられて国家への帰属を求められる、
しかし結局彼らはそれに背いてその地を離れ、
フランス領ギアナだとかで新たに村を生成している…
これは行為のアジールなのではないか、というアプローチだった。
あとこぼれ話として出た、ラオスのある部族の例。
先進国家からすれば、あきらかに不効率な生産手段をとっている彼らに、
企業家がこれこれこうこうこうしなさいと理路整然としたアドバイスをしたそうだ。
それを聞いた彼らは、反論するでもなく、うなずくでもなく、
 …ッヘヘ
と小粒の笑いで受け流したという……。
なんだかすごい面白い話だと思った。

あとはなんだっけ…。
資本主義社会のどん詰まりについて、
希望と絶望についてはどうでもいいけど…という流れで、
では理想についてはどうか、と訊いてみたかったけど機会を逸してしまった。


18時過ぎに解散。
最低限の片付けだけ済ませて寝室でちょっと休んだ。
参加者の一人から
今日出してもらった料理の名前を教えて欲しいと
妻へメッセージが来ていたのが嬉しかった。
そういえば先週もてなした妻の同僚男性からも、
あのときかけていたBGMを教えてくれとのメッセージがあったそうで、
しみじみうれしい。

最近は客が来たらもっぱらBGMにLo-fiかけてる。
Youtube動画で3時間くらいかけっぱなしにできるし
曲には盛り上がりどころがなく耳馴染みよくって
さらにはミニマルなアニメーションがなんとなくおしゃれだから。


19時過ぎ、シンガポールライスとアチャールの余りを妻に出して、
僕は自転車旅に出た。
2、3時間のつもりでとろとろと行き先も決めずに漕いでいく。
春の夜気がちょうちょうきもちよかった。
久我山駅付近に八百屋があり
20時を過ぎて開店してる八百屋はめずらしいなと近寄ってみると
マイブラがかかってた。異様。
女店主はマスクもしてないし。
なんか買ってひと声かけてみようか悩んだけど
買いたいものがなかったからやめた。
しかし外で聞くマイブラは格別に良かった。
家に帰ればいくらでも聞けるのになんだろうなこれ、
偶発性が生っぽい歓喜を呼んで…ああこれ題材にできるな。

久我山から烏山方面へ。
最短距離ではなく住宅街をぐるぐるまわる。
烏山でブックオフにだけ入った。
本二冊と湯神くんを10巻まで買った。
方角もわからないまま三鷹台を目指して、
再び住宅街をぐるぐる。
自由な連想がはかどっていく。
今日の会話を思い返したりしつつ、
住宅のつまらない景色に感じ入ったりもした。
狭い路地を車が通り抜ける。
その車からの視界を想像する。
いい景色だ。
暗くて、前面だけがヘッドライトに照らされて、
寂しいし、虚無的で、疲弊感を誘う視界。
なにしろ車は屋内だ。前へ前へ動く部屋。
徒歩や自転車では味わえない体感がある…
その視界のギャップに浸った。
いくつもの団地も見かけた。
それに古いアパート。
これらも格別にいい。
どうして今あのアパートの階段をトントン上がって
ドアを開けてしまえないのか。
中に入って飯を食べられないのか。
そっからわらわらと人を集めてしまえないのか。
何も考えず住み着けないのか。

実際にそのアパートに住みたいといえば違う。
達成したい目的ではなく浸りたい欲望。
今日からこの家に住む、と現地感で決めること。
誰がいようが関係ない。
名前を失いのけること。
誰が誰でもよくなること。

三鷹台に着いた。
ラーメン食べたかったけど諦めた。
駅前に一件だけあったラーメン屋に入ってみればよかっただろうけど
麦麹がどうの、という謳い文句に冷めてしまった。
なんか900円だしたくないと思った。

家帰ってからサッポロ一番塩ラーメンに卵とネギ入れて食べた。
うっま…

トキノ読みたい人をTwitter上でも募集してみた。
ビックリするような名前の人からDMがきた。
いつもツイート拝見させております…という文面だけれど
もうずっとまともなツイートなんかしてないし…
といろいろ不気味で
なんか裏のあるアカウントかー?
と思われたからツイート追ってみたら
どうやら早稲田生でデリダがどうとかいってる。
うろたえながらDM返してみた。
読んでくれるんだろうか。
プロフィールにNTR百男合好きみたいな表現があって
はじめはハテナだったけど
これ多分百合の女女の間に男が入ることによる寝取られってことだよな…
面白い表現だと思った。


民話読み聞かせて寝た。


れどれ |MAIL