舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2021年11月27日(土) 親の終活、和菓子、夜散歩

快晴。
休日トーストたいらげて
はりきって9時半過ぎに図書館行った。
リサイクル図書のイベント日なのだ。
が、どうやら10時からだったらしい。
一度出て、西友で買い物を済ませ、
コンビニにも寄って母親に渡すための
先日の写真を現像した。便利な世の中だな。

なんだかんだで10時は過ぎた。
そしたら、リサイクル図書のための部屋の前に
10人ほどの列ができていた。
時間さえ見誤らなければ…。
だいぶ時間が惜しまれたが大人しく待つ。
だが先客の面々は随分じっくり見ている。
僕の後ろに並んでいた爺さんが職員を一喝した。
「部屋、スカスカじゃねえか。これで待ってろってえのか」
職員は、すいません、お待ちいただいております、としか言えない。
そりゃそうだ。不憫だ。

15分ほど待ってようやく入室。
じっくり吟味のうえ、東京に関する本を4冊ほどと、
バレエを人文学的に批評してる本、
昭和史についての本などを頂戴した。

一度帰宅して、今度は西荻へ。
肉屋で肉を、八百屋で野菜を買い、
加えて前から気になっていた和菓子屋に行った。
列ができている。
販売品がいまいち外からは伺えない。
本業は餅屋のようだった。
行列は10人にも満たなかったが時間がかかった。
それも、僕の後には誰も並ばなかった。
タイミングが悪かったようだ。
10分程待ってようやく買えた。
おはぎ二つに黒豆大福、いちご大福。
これで1000円近く。
洋菓子より単価は安いものの、
おもいがけない出費となった。

TSUTAYAでDVDを返し、新たに1枚を借りた。
漫画本も。
双亡亭壊すべしを10冊。

帰宅後、安く間もなく昼飯。
といっても簡単だ。
鶏もも肉と長ネギを加えればいいだけの、
出来合いのサムゲタン。
これに、冷凍ご飯を電子レンジで温め直して加えて食べた。
かなり美味かった。
安いし美味いしなかなか健康的だから
この冬の間ちょいちょいやっていきたい。

昼飯後、妻と双亡亭壊すべしを読みながら待機。
13時、義祖父母から電話。5分くらい。
とりあえず義祖父の声が聞けてほっとした。

ほどなくして僕は家を出た。
高円寺時代より20分ほど遠くなった実家へ自転車を走らせる。
寄り道なし、大きな信号待ちもなく進んだところ、
目算どおり約55分で到着。
月に一度の運動にはちょうどいい。
はじめ15分ほどは寒いが
徐々に身体が暖まり
最後の10分ほどは暑いくらいだ。

親には妻の妊娠が正式なものになったと報告した。
第一子を孕んだ折には、
それと知らず雪の中空手の寒稽古をしていたらしい。
しかも組み手までしていたとか。
あとで発覚して笑い話にしたそうだけど
相手からしてみたらたまったもんじゃないな。
でも仕方ないよな、気づくもんじゃないもんな…。

先月分と今月分を合わせて現金3万円置いてきた。
現像した写真も。
金とイベントごとと月に一度の顔見せと、
あとはよもやま話の聞き手になれていれば
それで息子の義理は果たしたつもりでいるが、
今度親が病気で倒れでもしていったならわからない。
祖母は認知症の気がまだ出てきているようだ。
だからといって、行動を制限させたくはない。
祖母はもうじき90になる。
ならばもう好きにさせて、
それで亡くなるなら満足だろうと思う。
車の運転はしないし。
人さまに迷惑はかけるかもしれないが、
害はなさないだろう。
母親はここ数ヶ月、部屋の整理をしている。
自分を慕ってくれている人に手伝われて、
無駄なものを処分して、
部屋をカフェのように作り変えたいらしい。
しゅうかつもあるからね、と発言の合間に混ぜていた。
終活。
たぶん、遺言も用意しているのだろう。
我が家にたいした財産はない。
せいぜいが15坪の持ち家だけれど、
これは長兄に行き渡るのが自然だろうと思う。
すると長兄は公平な、
公平すぎるほど公正な判断を下して、
兄弟の経済を都合するだろう。
しかし仮に長兄が全てを占めても、
次兄も僕も文句はしない。
兄弟間にそういう信頼関係はある。

整理をしているさなか、
僕のプラモデルが出てきたという。
母が捨てかけたところ、
長兄が止めたらしい。
多分アイツのだから、捨てるにしても一度聞いてみたほうがいいと。
Zガンダムとνガンダムの1/100プラモデル。
ぎょうさんあったプラモデルを
高校時代に処分しまくって、
最後まで残していたのがこの二体だ。
思い出深い。
捨てる前に手に取れてよかった。
これで惜しくない。処分してもらうことにした。

実家に残しっぱなしにしていた漫画も
ほとんどを処分してもらうことにした。
今更買い集めにくい古めの漫画だけ持ち帰ることにした。

予定よりだいぶ遅れて実家を発った。
練馬を経由して、千川通りから中村橋、
上鷺宮を過ぎて環八へ入り、
井荻を越えて荻窪へ。
高円寺の病院に行っていた妻は、
僕が帰宅してから十数分後に荻窪へ着き、
疲れてはいたがこれを迎えに行くことにした。
妻の書き置きを見たから。
居間のテーブルにこれ見よがしに置かれていた書き置き。
カンタンに描かれたオンナノコが
いかにも元気なげな立ち姿で、
死ぬ…死ぬ…。
と言っている。
本当に余裕がなければこんな絵は描かない。
まだ余裕があるのならと茶化すつもりで、

を足して
死なぬ…死なぬ…。
に書き換えて、その上オンナノコが身体から
強力なオーラを放っているように線を描き足してやった。

ただどうあれ弱ってはいるのだろう。
その見当は正しかったようで、
迎えを随分感謝された。

帰宅して絵を見た妻は
「かっこよくなってる!」
と叫んで写真に撮っていた。
僕も気に入ったから、捨てずに廊下のボードに貼っつけた。


ほうじ茶を淹れておはぎを食べた。
「これまで幾度となくきみから聞かされてきてさ。
もう毎回言わなくていいよって、飽き飽きしてたら
なんか逆にわかんなくなっちゃったんだけどさ。
つぶあんとこしあん、どっちがいいんだっけ?」
「つぶあん」
妻がつぶあん、僕はこしあん。
あんも餅の具合も最上等で美味しかったけど
僕らが馴染んでいるおはぎではなかった。
見た目もきれいだし。
おはぎなんてものは、もっと見た目がきちゃなくて、
味も粗雑な感じの方が、らしいんじゃないかと意見し合った。


夕飯はサバの味噌煮。美味い。
魚かァとがっかりしていた妻も、しっかり平らげていた。
インスタントのはまぐりのお吸い物もよく合っていた。
柚子の香りが嬉しい。


21時を過ぎて、妻が散歩に出たがった。
体調は持ち直してきたし、
気分的に外歩きしたいという。
「行ってらっしゃい」
「一緒がいい」
「僕はこれでも今日トータル3時間自転車こいでるんだけどな…」
「きっと楽しいよ」
30分ほどで切り上げるからという言葉を信じたわけではなかったが、
いかんせん散歩は好きだ。付き合った。
バスで荻窪へ向かうルートをなぞり、途中から外れた。
環八に出て、妻が前から気になっていたという
デザイン事務所をのぞいた。
活版印刷のサンプルが展示されていた。
小ロットで受注してくれるらしい。
妻は、ここ知ってるとぼやいた。
「文フリで見たことある。
ていうか、買ったよ、私」
奇妙な縁だ。
おそらく、実際にそのうちここを尋ねて、
製品の相談をする機会もでてくるだろう。

この時点で引き返せば往復30分の散歩で済んだが
遊び場公園この先400mという案内板に惹かれ
妻は先へ進みたがった。
南荻窪の知らない区画。
見ごたえのある家が多い。
目当ての公園は、だだっぴろい敷地に
ちょこんと井戸が据えられていた。
なんらかの敷地を公園化して、
井戸だけ撤去できていないという体だ。
ボール遊び禁止。遊具もない。
遊べる時間は17時まで。
なんて管理的なんだろう…。
裏手には荒れ果てた林が広がる。
ここもひっくるめて何らかの用地だったのだろう。
こんな一等地に、いや一等地だからこそなのか、
何者かの権利が働いている。
その先にもあほみたいな豪邸がちょこちょこある。
なかでも群を抜いて化け物じみたお屋敷があった。
敷地の全貌は伺えない。
門の先にずっと道が続く。
天使な小生意気で見たような、規格外のお屋敷だ。
妻がかるく調べてみたところ、
戦前および戦時中に三回総理大臣を勤めた政治家ゆかりのものらしい。
あれこれ観察したかったが
万全のセキュリティが敷かれている。
面倒事になってはかなわんと退散した。

結果的には1時間以上の散歩となった。
帰宅後。一息ついてからいちご大福。
これは美味し過ぎた。
…が、買ってから時間が経っていたのが悔やまれる。
皮がやや固くなっていた。
今度こそは作りたてを食べよう。


入浴。
とらドラ、バナナジュース。
双亡亭壊すべしを読んで寝た。


れどれ |MAIL