舌の色はピンク
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2021年11月21日(日) もてなせ義母義弟

休日トースト、ミネストローネ。
どうにも妻は、食べると具合が悪くなるらしい。
食べれるけど食べたら不調子になる。
口と胃が不一致なんだとか。
朝のスープは当面なくていいということになった。
こちらは楽ではある。


午後の来客のために掃除を仕上げ、
妻の身体の事情から早めに昼をとった。
妻にはぶっかけ。
僕の方はカツオ節だけのせた素うどん。

義母と義弟は13時半の予定を
ちょっとだけ早めて来た。
義母は電車とバスを乗り継ぎ、義弟は自転車で…
という予定が翻ったようだ。
荻窪から二人でタクシーに乗ってきたとのこと。
家に招き入れ、間取りを案内した。
この家は見れば見るほど見どころがある。
それなりの時間をかけて、
細部にまで興味を示していらした。
全体的にはベタ褒めだった。
とくに庭がお気に召したようで、
これについてはほとんど誰もが異を唱えないだろう。

居間にて腰を下ろしてもらい、
妻がコーヒーを淹れている間に
抹茶のケーキを仕上げた。
庭に栽培しているミント乗せて、
冷凍ベリーと黒豆をあしらっただけで、
かなり可愛い見た目となる。
味も良かった。
スポンジの食感は今一つだったけれど…。

歓談は庭から見える鳥や花についてから始まり、
この家での生活について、
それから義弟の生活についてと話題が移っていく。
義弟もすでに彼女と同棲しており、
結婚式のプランも練っている。
8月21日だそうだ。
入籍についてはまだタイミングを決めかねているとのこと。

話の合間にバナナジュースを出した。
完熟バナナと牛乳とアーモンドミルクと豆乳。
アーモンドミルクの味がやや強かった。

口の中が甘ったるくなったところで、
鴨のスモークと柿のわさびソースがけ。
これはなかなか好評だった。
味が強い、というところさえクリアすれば、
旨味の塊みたいなものだからさもありなん。

しょっぱいものを食べたところで、
メロンとシャインマスカットを出した。
今しがた引越し祝いにといただいたもの。
メロンは熟れ熟れ。見るからに甘い。
大皿にキレイに盛って皆で食べたが、
妻は飲み食いの末もののみごとに不調子に。
その流れで妻は妊娠の件を伝えた。
お義母さんは一瞬驚きを見せてから、
パアアアァッと顔を明るくしてみせた。
その表情の移り変わり方が
うちの母親と同じだったから興味深かった。
まだ安定期前でわからないから
くれぐれもまだ喜ばないように、
という旨を
ところどころ婉曲的に、
ところどころダイレクトに伝え、
一通り承知してもらった。

お義母さんは当時ほとんどつわりがなかったらしい。
妊娠初期にはそれと気付かず東南アジアに旅行していて、
リンボーの棒を飛び越えるジャンプまでしたのだとか。
ただ現状における妊娠にまつわる話題の繊細さは
暗黙のうちに了解されており、
早々と別の話題になっていった。

義弟にはシャーリーテンプルを出した。
クランベリージュースと解釈したようだったが、
訂正はしなかった。
そらそうよね。

広島に住まう義祖父母へテレビ電話をするという予定もあったが、
義母がどれだけ電話をかけてもつながらない。
15時半ごろからかけはじめて、
スマホと家電とに5分おきくらいにかけるが出ない。
今日は一日中家から出ないと言っていた、
もしかしたら何かあったんじゃないか…
と心配する義母の予感は正しく、
16時近くなってようやく電話がつながった
義祖父によると、義祖母が家の前で転んで
救急車を呼んだらしい。
家の前で転んだだけのこととはいえ
なにぶん高齢者であるし、
以前にも身体を怪我してはいるから
安心はできない。
それでも意識はある、大事には至っていない…
とのことだから一旦は連絡を終えた。
何もできることがなかった。
それどころか、
何もいえることすらなかった。
心配です、とか、
大事に至らないならよかった、とか、
そういう空虚な言葉だけが宙に浮いた。

ちょうど頃合いということで
お二人は席を立った。
帰りはバスでもタクシーでもなく、
駅まで歩いて帰っていった。

見送り後、妻はダウン。
寝るよりかはゲームをしていたいとのことで、
させておいた。
僕はOKストアへ買い物に。
戻ってきてからは妻の横で読書。
お義母さんからLINE。
今日の挨拶と、義祖母の具合について。
なんでも骨折してしまったらしい。
何もできることはないが
何かあれば言ってくださいねと、
わかるようなわからんようなコメントを返した。
妻はダウン中につき僕が返事の一切を託された格好だが、
横を見ればゲームしている。
「ゲームしているなあ」
「してる」
「LINEでは、きみの具合やお祖母さんの具合について
話してみているけど、
実際には、ゲームしているなあ」
「こういうダウンの仕方だってあるよ」
「うん、ある。あるよ」
そう、あるのだ。
何も世にはばかることはない。


ただ、本当につらくなると
テレビゲームもできないという。
そこで二人用カードゲームを検索してみた。
が僕の方が面白がっても仕方ない。
ページのURLを妻に送ってみた…つもりが、
間違って義母義弟とのグループLINEに送ってしまった。
慌てて送信取り消しをしたが一瞬遅く、
既読1。
おそらくお義母さん。
おかげで僕が、心配は上っ面だけで
本当はゲームだけしていたいという軽薄野郎に…
なってしまいかねなかったが、言い訳はしなかった。
きっとわかってくれる。


夕飯は鶏肉のトマト煮込み。
ニンニク一片をオリーブオイルで炒めて、
鶏肉、玉ねぎ、ニンジン、茄子、シメジを順々に炒めていき
最後にトマト缶をあけて煮込む。
トマト缶は昨日のアラビアータの残り。
煮込みは炊飯時間と同じく50分くらい。
塩で味付け。ブラックペッパーはきもち多めに。
妻が食べやすいよう、
いつもより柔らかくすべく長く煮込んだ甲斐あって、
よく売れた。

食後、余していたメロンを食べた。
完熟特濃。
ねっとりした甘さが舌を蹂躙する。
ほんの一口でお腹いっぱい。
妻は1/8をペロリ。
まだ1/2コ残っている。
調べると、最小単位にカットして冷凍保存が勧められるらしい。
その通りにしてみたが、
なにぶん熟れに熟れきっているので水分量が多い。
カットしたての状態でパットに置いて
冷凍庫に入れたけどこれでいいのかわからない。

さらに玉子サンドを作った。
ちゃんとレシピを見てつくった。
ゆで卵の黄身だけをペースト状になるまで潰して
マスタード、塩胡椒、砂糖をよく混ぜる。
白身を刻んで和える。
パンに挟む。
…うまかったけど、
単にゆで卵を塩コショウマヨネーズでぐっちゃぐちゃにしたのと
あんまり変わらんなこれ。


人類学の本読み終えた。
感想に困る。
面白かったけれど漫画部分がやはりいらない…
わかりやすく図示されたというだけで…


とらドラはようやく面白くなり始めた。
文化祭編、文化祭のラブコメのノリがキッツいなーくらいしか
ろくろく覚えてなかったけど、
みのりんがキレるとか
大河パパの振り回しとか
これまでのお気楽調子が崩れていく展開はこっからなんだな。
アミちゃんの一人振り回されない常識人ぷりも。
タカスくんは主人公として別に魅力ないけど
あれはあれで高校生らしいガキくささでいいと思う。
思慮、分別が働ききらなくていいのだ、あのくらいのガキくささで。


かぐや様の方も文化祭編が終わった。
ウルトラロマンティックは、
あれは若い読者向けの青い展開ではあるけれど、
ただただ一人の人間のために
目の前の空間をまるごと塗り替える、
世界を一変させてしまうというのは
そのへんの男子一帯が見習うべき心得だ。
男女関係における男、かくあるべきという姿。
ただこの誤ったやつはサプライズの方面にいっちゃう、
さいあくフラッシュモブみたいなバカげた悪道にまで
転がってしまいかねない恐れがあるけれど…
中学生あたりはキケンだな。
その頃にこのテのロマンティックを植えつけられると
何年も時を経てそれらしい機会が訪れた際に発症する。


ところで伊丹十三の「女たちよ!」読み終えた。
食と女が8割か。面白かった。
最後にあった「これから花婿となる男に向けた教訓的小話」は
彼の創作なんかな、ヒジョーによかった。
一つ二つってやつ。


れどれ |MAIL