舌の色はピンク
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2021年11月17日(水) 川上弘美、誰かが誰かであること

朝はトースト、ミネストローネ。
弁当はチンジャオロースだからほとんど手間なし。
家ではもう何年間も
「行ってきます」と「気をつけてね」のやりとりを
毎朝三回ほどはするが
今朝は初めてお腹に向かって「行ってくるね」と言ってみた。
妻は笑いながら嫌がった。
まだ意識したくないらしい。わかる。


出勤のお供は川上弘美の文庫本。
この作家のことを何も知らずに読み始めたけど
もののみごとに内田百�里鯑Ы韻靴討い襦�
文章酔いした。
内田百�里領醋�を
完全に自分のものとしているのは見事だし
正直なところ嫉妬もあるんだけど
これはダメでしょうってレベルでそのまんまで
なんていうか
イラストレーターによる絵柄の模倣の数々が思い返された。
いやバンドサウンドでもあるし映画でもある、
表現の世界においてはつきまとうパスティーシュの問題は、
これはもう主観性で判断されるものだと思う。
僕はこの作家の文章はアウトだと判断した。
気持ち悪い。グロテスクだ。
どうあっても内田百�里留討�色濃く添う二重性。
川上弘美から内田百�里貌�る人はいいだろうけど
内田百�里�ら川上弘美には入れんでしょう。
むりむり。
面白いし感嘆できるしなんだかんだで読むけどさ。
この人は敵だと思った。


昼飯はチンジャオロース。
待ち遠しいったらなかったぜ。
めちゃうま。
冷えても美味いんだもんなチンジャオロース。

どうしても和菓子が食べたくなって
神保町はすずらん通りをうろちょろ。
昔からある和菓子屋で、名物らしい
フレッシュムーンというのを買った。
カステラ生地にバタークリームだって。
買ってから思ったけどほとんど洋菓子じゃん。
バター強いし。そりゃ美味いわ。
美味いけど繊細さがなくて…
もう買わないかな、美味しいけど…
雑な味好みの人への土産にはいいかもしれない


なにかこう
自分を売り出すにはやはり
自分が何者であるかを
相手に認知させるべきであるという
そういう当たり前の話の
 当たり前
がいよいよ気に食わない。
ネットの強みであった匿名性の価値は今や地に落ちて、
ことさらSNS上では何者かであることが求められる。
それは立場や肩書きでなくてもよく、
あるい趣味であったりあるいはコンセプトであったり、
一つの指向性が示されていればよい。
がそれはいかにもビジネス的な(市場的な)思考で
とことん気に食わねー。

人は何によってその人であると特定されるのか?
容姿を失った世界(ネット上の世界/文章の世界)で。
あらゆるプロフィールに加え名前すら剥ぎ取られてもなお、
その人である「その人らしさ」は残るんじゃないか?

「いい年して”本当の自分”みたいな身勝手な価値に
縋ろうとしているみっともなさ」って言説は
今やありふれすぎてて
むしろ主張する方に躊躇いがあるほどだけれど、
もう一歩二歩踏み込んで、
その言説の土台となる構造については
本当に考えてみたか?

誰かが誰かであること。
近代以前には、視点次第では
「誰でも良かった」
という見方がまかり通る。
そこにあるのは役。
共同体における役割を果たし遂げていればよかった。
アイデンティティは土地、共同体に根ざしていて、
個々人に求められるものではなかった。
ところが自我、個人が導入されると、
「誰かであること」
が重要になってくる。
ことさらに、都市においては。
そこでは、個々人は土地に根ざされない。
生涯的な共同体も担保されない。
常にまなざされる舞台において、
人は自らの役柄を発見し、
その役柄をアピールすることで、
他者とコミットしていく…

この「役割」「キャラクター」を拒否するということは、
すなわち都市を舞台とした演劇の拒否であって、
いわば「モブ化」する。
現代人はモブ化された人物とのコミットをためらう。
どう接していいかわからないし、
自分にどんな利益、あるいは不利益がもたらされるか
予測不能であるから。
合理的精神はモブ化された人物を排除する。

ひるがえって、
何者かになろうとしない人物は、
他者とのコミュニケーションを
自ら阻害しているともいえる。
そうだ。
おれのことだ。

何者かであれとは
いたって空虚な要請だと思う。
「目の前にいる”この人”」
「その人と相対している”この時間”」
という現実態だけを信じていたい。
空海さんもそんなようなことを言っていた。

「割拠」のテーマの一でもある。
だから、
現実態を最優先しない主人公には
これからお灸を据えていくことになる。


日中に妻からLINEが入った。
とびっこ、明太子が食べたいという。
残念ながら魚卵はNGだ。
改めて調べてみても、やはりリスクがある。

夕飯はペペロンチーノ。
キャベツとイカを足した。美味い。
テレビはソーイングビー。
司会格の賑やかしの男、
あれ本当に賑やかすだけなんだな。
今更だけど。
全然裁縫についてのコメントはないもんな。
コメディアンかなにかなのか。
しかし、人物の紹介をあてないのは
この番組のいいところだ。


食後にはリンゴを食べた。
夕方に妻の友人が届けに来てくれたという。
引っ越し時に手伝いしてくれたから我が家の位置を知っている。
夫婦で近辺に来る用事があったから車で寄ってくれたのだそうだ。
本当に夫婦なのかは定かでない。
11月上旬に入籍という話を妻伝いに聞いただけだが、
すでに戸建てを購入したそうだからもう、そういうことなのだろう。

リンゴは5つ。
今やブレンダーがあるので持て余しはしない。
1コはカットしていただき、
さらに1コは煮立てて柔らかくしたあと冷蔵庫で急冷、
入浴後にバナナジュースに混ぜて頂いた。
シャリシャリいう食感が心地よかった。

とらドラ7話を見て寝支度、
寝る直前にはかぐや様6巻を読んだ。
どちらもラブコメなんだよな。
どちらもこれから中盤に入っていくけど
とらドラはこっから加速していく。
そうなるとかぐや様と競合してくる…タイミングずらすべきか…


れどれ |MAIL