舌の色はピンク
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6時20分起床。 血が…収まってない… これはもう病院ですよねということで 圧迫止血を試みながら いろいろ調べた。
片手で弁当を調理。 っつっても八宝菜フライパンで温めて ご飯レンジで温めて リーフや鶏胸肉を弁当箱に詰めるだけだけど。 でも洗いものまでやった。 バルミューダさんにもデビュー戦を飾っていただいた。 うん美味い。 美味いけど…別にもとから美味いからな。 そんなに違いはわからんかった。
いつもの出勤時間と変わらない8時半に家を出て、 目当ての病院には10分やそこらで到着したから 開院まで時間を潰した。
病院は新しめのキレイな内装だった。 が受付カウンターの前に立っても 受付員である若い女性二人が顔を上げない。 気づいてないはずもないのだが こんにちはの一言もない。 この時点でかなり印象悪かった。 30秒ほどしてようやく顔を上げ、 目が合ったが何も言ってこない。 え、何の用? みたいな顔をしていた。 「おはようございます。初診です。 指を切ってしまったので来てみました」 こちらからそう挨拶してみてもなお響かない。 数秒間を置いてから、 左様ですか とか かしこまりました とか そうですか とか なるほど とか 一切なく 無言で手元の紙をあさって 「ではこちらの記入をお願いします」 ときた。 不快感を表に出さないのは得意だから 快く明るい調子で返事したものの 内心にはどす黒いものがあった。 問診票の答えには正確な記述を心がけた。 用件を具体的にとあるから 昨晩21時にハサミで左手の親指の腹を切り… と経緯を簡潔に書いておいた。 来院客は僕の他におらず、 用紙を提出した数分後には診察に呼ばれた。 いかにも若い女性から嫌われそうな 見た目に清潔感のない先生だった。 開口一番、 「切っちゃった? 包丁?」 と問う。 お前の手元にある、視線すら向けている問診票を見ろ。 「ハサミで左手の親指の腹を切り…」と書いてあるだろ。 切り傷とまでは把握しているのに 全体どうしてそんな挨拶になるのだ。 しかし声音には覇気があって、僕好みではあった。 まずは信用することだ。 人間関係すべてにおいてではないが、 サービス業に類する手合い対してはいつもそうしている。 がよく顔面を見るとマスクから鼻を出している。 コイツ…。 お医者先生ならではの医学的見解によるものかしらんけど この病院の入口にも厳重に 来院者は全員マスクして来いやって書いてあるだろ… ていうかコロナとか関係なく お前は正しくマスクを着用しろ… しかし周りの看護師たちも言えないのだろうな。 患者も言えない。所詮は素人だから。 相変わらず不快感をおくびにもださず、 診察を進めてもらう。 というよりひと目見てすぐに、 皮が削げただけだから心配ない、 縫合まではいらないとの所見。 ウーン… そりゃそうなのかもしらんけど、 細菌ばい菌の入り込んでる可能性とか吟味しないのか? こちらの最も強い不安はそこなんだし、 いくら医者だからってまだ血の浮く傷口を 1秒見ただけでそこまではわからんだろ。 「うん! 全然問題ない。大丈夫大丈夫。 血はね、圧迫し続けててれば止まるから。必ず」 「そうですね、昨晩も圧迫してる間は止まってて… でも結局、離すとまた出血しちゃうんですよ。 今日もそうなんですけど」 「でも、止まるから! 必ず! 圧迫し続けてれば必ず止まるから」 似たようなことを5度6度と繰り替えす。 かえって不安だった。
絆創膏をギュウギュウにきつく貼ってもらい、 三重にまでしてもらって診察は終わり。 ものの5分ほどだったか。 会計時にはまた案内の不行き届きな受付員と応対し、 財布を取り出したところで後ろから声をかけられた。 「血、止まったでしょ??」 と先程の先生が朗らかに笑っている。 ニコニコした口元がキュートだ。 そうだノーマスクだ。 おまえいいかげんにしろよ。
もうなるべくここは利用したくないが 様子を見るために 金曜日の朝また来ることになった。 会計は1280円。 トータル2000円ならそう惜しくもないか。 こっちは病院にかかる経験にとぼしいんだ、 勉強代だ勉強代。
会社には2時間遅れの連絡を入れていたものの 予想外に早く病院を出られたため 時間が大いに余った。 でも真面目だからそのまま出勤、 始業から1時間遅れで済んだ。
左手を庇いながら仕事。 今日は余裕があり方だったから問題はなし。 もとの機動力が高いから人並みの仕事ぶりにはなる。 ただきつく巻いた絆創膏が 指を締め付けているために 次第に痛みが増して わずかに見える爪も紫色に滲んでるし あんまり不安だったからお昼を前にして 一度絆創膏を剥がした。 といっても三重目と二重目だけ。 いったん剥がして、今度はゆるめに巻いた。 血はほぼ止まっているようだった。
弁当は美味かった。 やや薄味。 そういえば毎回、 弁当の際には塩なり醤油なりを足していた…が 今日は余裕なくてただただ熱を通しただけだったのだ。 健康にはこっちの方がいい。 昼飯を平らげてからは昼寝した。 あまりにも眠かった。 午後になってみると またうっすら出血している様子がうかがえた。 慌ててトイレに駆け込み、 四重目としてティッシュペーパーを丁寧に巻いて、 これを輪ゴムで止めると安定した。 午前中ほどきつくはないし、 それでもやんわり圧迫はできている。 この工夫のおかげで午後は安心して過ごせた。
夕飯はマグロの漬け丼。 のつもりが、昨晩は付ける余裕がなかったから、 今夜わずかに10分漬けただけ。 そんなお粗末な漬けでもじゅうぶん美味い。 刻み海苔がいい仕事をしていた。
食べ終えてすぐ洗いもの。 指に気を遣いながらさっさと終えた。 今夜は湯船に浸かるのが怖いから シャワーで済ませた。 それから絆創膏を剥がした。 三重の絆創膏を剥がすと 傷口には小さい医療用テープが貼られていた。 そういえば貼ってたな。 しかしこれがグロい。 傷口に直接触れている箇所なだけあり、 血が膿みきっているのか、 やや青みがかった灰色をしている。 どうして灰色になるのだ…。 怖がりながらも剥がしてみると、 中身は赤黒かった。 相当グロテスクではあるのだが 見方を変えると 水分が光を照らして 黒々とした固形に色味を与えており、 これは理想的なグラサージュでもある。 かさぶたにはなっていない。 ただようやく凝固しかけてくれている血を ヘタに今洗い流してしまっては また出血するのでないか…と不安になり、 傷口周りの血だけ拭き取って、 また絆創膏を貼った。
そっからは もう何も仕事しないぞと決めきって、 Ver2.2にアップデートされた原神を1時間ほどプレイした。 親指を庇っても遊べるもんだ。 親指庇って仕事できるんだからそりゃそうか。
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