舌の色はピンク
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快晴。 前日の雨模様から一転、 こんなにも晴れてくれるかというピーカンで気持ちいい。 飯も食わずに家を出てチャリで新居へ。 クリーニング後初めて入ったが、かなりいい。 天気もいいから庭からの陽が部屋を美しく見せている。 つつがなくバルサンを焚き、 両隣とお向かいさんに挨拶をした。 庭に面している方のお宅は人の良さそうなおばあさんで、 快く挨拶できた。 キッチン側のお隣さんは建て売り住宅の若夫婦。 なんか異様にきょどりながらも一家総出で挨拶してくれた。 夫婦と小学生の息子二人。 騒がしかったらすいませんとのこと。 こちらこそ何かあったら言ってくださいとにこやかに挨拶した。 向かいの大きな家は二世帯住宅のようでインターフォンも二つあり迷ったが 新しい方を押した。 こちらも老齢のおばあさん。 やや耳が遠いようだが、にこやかに挨拶できた。
1時間待機しなければならないのでチャリでぶらぶら西荻へ。 どこかで軽食を済ませたかったが 11時を前にして開いている店も少ない。 しかたなくドトールへ。 パストラミビーフのサンドを食べた。 新居に戻りバルサンを回収。 思いのほか虫の死骸が見えずホッとした。 各窓を開け換気をして家を出た。
帰り際阿佐ヶ谷のパン屋で妻へのカレーパンとウィンナードッグを買った。 帰ってみると妻がベランダを見ている。 既にカーテンを取り外しているから これまで隠されていた隣の家の壁がよく見える。 「蜂の巣つくってる」 見ると、ひとところにハチがうじゃうじゃ集まって、 黒い固まりを形成していた。 たしかに蜂の巣だ。 妻が言うには、遠目で判別しづらいがミツバチではなさそうだ、 もしスズメバチだったら危険だから知らせておいた方がいいかもとのこと。 「なるほど、僕らはもういいけど、次にこの部屋に済む住人のためにも…」 「そういうこと」
その役目は僕が買って出た。 これまでほとんどまともに会話もしてきたことのないお隣さんの家を訪ね、 伝えてみると夫の方が玄関まで出てきた。 向こうは常識的な謝辞を述べ、こちらも最低限のやり取りで済ませた。
予定通り13時半に業者はきた。 隣近所にボックスティッシュを配っていた。 今日一日トラックを目の前に止めてしまうことになるので ご容赦うんぬんという挨拶をしていた。 妻ははじめ30分だけ付き合って、 それから一足先に、タクシーで新居へ向かった。 作業員5名は 昨日の手際がなんだったんだってくらい 尋常じゃないスピードで作業が進めていった。 まさにプロの手並みという印象で気持ちいい。 負けじと僕は拭き掃除をしていた。 ずっと拭き掃除をしていた。 この分なら、引越し後の清掃は最低限で済むだろう。 16時頃、ほとんど部屋は空っぽになった。 空っぽになってみると、 内見で初めてこの部屋を訪れて 「めっちゃいい部屋ジャーン」 と高揚した記憶が湧きに湧き、 感極まって涙ぐんでしまった。 悲喜こもごも、いろいろな時間をこの部屋で過ごした。 お世話になった。 お世話になりました。
引越し業者の発車は遅れた。 トラック1台に、ギリギリ荷物が入り切らないとのことで、 一度荷物を降ろして再度組み上げるパズルを完成させたときには、 「やったー!」 という声が一同からあがった。
業者の発車とともに、僕は自転車で向かった。 おおよそ5kmくらいの距離。 車はなんだかんだで、目的地までのルートを調べたり、 その他雑多な時間をくうだろうから、 まずこちらの方が早いだろうと踏んでいた。 実際、僕のほうがずっと早く着いた。 妻と妻の友人はこの部屋を堪能しきっていたようだ。 「いま外は西日キレイだけど、ここには差さないんだね」 「いや、ついさっきまでこの床の間に差してたよ、すごかった」 「まじかよずるいな」 日が暮れつつあったからとりあえず居間に照明をつけた。 暗い黄色が壁を浸して、抜群に色がいい。 雰囲気がいい。 いい…。
十分ほど遅れて引越し業者が到着。 それからさらに重数分待って、作業が始まった。 真っ先に、和室の居室を妻用の書斎にするために、 フローリングマットを敷く。 妻の友人に手伝ってもらい、10分ほどでつつがなく完了した。 友人はここで帰ることに。 三人がかりでなければさぞ苦労したろうから、 手伝ってもらえてどれだけ助かったことか。 いずれ恩は返すとして、今日のところはおさらばした。
作業員たちは養生を済ませると やはりテキパキと動き回り、 大物家具も照明設置もダンボール詰みも ジャカジャカ進んでいった。 僕は並行して荷解きを始めた。 妻は休みながら、 作業員たちにこれはどこかと問われるたび指示を与えていた。
冷蔵庫は設置できなかった! 懸念していた、庭先を通す運搬が どうにも作業員二人ではできそうにないとのこと。 じゃあ自分が手伝うから三人で…と粘ってみたものの お客様に手伝わせないよう強く言い聞かせられているらしい。 なにしろ重い荷物だから、万一のことがあってはいけないと。 納得したから諦めた。 明日の配送は時間が確保できず、 結局火曜日まで待たなければならない。 しかも3300円の上乗せ。 ウッウッ
荷運びの作業は20時過ぎに完了した。 漫画ダンボール多すぎて全部屋に山積みされることになった。
その後ネットスーパーの品物が届くが 冷凍うどんと冷凍ブロッコリーは冷蔵庫がないから廃棄。 牛乳も常温放置は危ないから廃棄…。 ウッウッ
せめてうどん消費しようと、 夕飯はぶっかけにすることにした。 生姜もない、天かすもない、ネギもない。 本当にただ麺を麺つゆに浸しただけの、 ぶっかけの極致。 それでも腹が減っていたから美味かった。
洗いものしてたらヤモリがでた。 空っぽのゴミ箱の裏側から。 指一本くらいの隊長か。 キュッキュとすばしこい動きが可愛かった。 妻が写真を撮ってから袋につつんで、庭に逃した。 虫を食べてくれるみたいだけど さすがに寝そべってる最中に出てこられたりしたらびびるし 誤ってつぶしたくもない。 庭を根城にしてくれると正直助かる。
心配していたテレビの配線はうまくいった。 レコーダー、PS4も正常に機能している。 録画のテストも問題なかった。
後はひたすら荷解きと格闘。 しかし荷物があふれかえっている分、 何から手を付けてもとりあえず仕事が進んでいく、 という状況はなかなか面白い。 ちょっとても手を動かすだけで結果につながる。 効率を考えるまでもない。 ゲーム的にはボーナスステージみたいな感覚だ。
風呂は溜めずにシャワーにした。 今回買った風呂マットは、 ふざけてんのかと思えるような製品、畳のマットだ。 しかし不都合はない。なかなか良かった。 シャワーも快適だった。噴出の勢いがいい。 この風呂場に鏡はないが、とくには困らない。
今日の分の作業を終えて部屋の電気を消していったら 居間が暗くてびっくりした。 目の前が木々生い茂る庭だから光が差さない。 照明をつけないと真っ暗だ。真っ暗というより闇だ。
寝る前に一応ゴミの収集場を覗いてみたところ、空。 前の住まいだったら前日23時をすぎれば ポツポツゴミ袋が置かれていたが、 この地域の住民は折り目正しいようだ。 以前とは違って 一人暮らし住民ほとんどいないような場所柄だしな。
就寝は1時半になった。 竜宮城の引っ越しという話を妻には聞かせた。
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