舌の色はピンク
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2021年04月05日(月) 許してやろうぜ

バージョンアップのお知らせってメールがきてるけど、
と話しかけられ久しぶりに全身が強張った。
応対不要の旨を説明しようとする舌がもつれて挙動不審になる。
何がそんなに気にくわないのか顔を歪ませたまま
あぁ、はい、とだけ小声で言い捨てられて冷たい怒りが募った。
今はもう苛立つことができるからまだいいか。
会社が嫌だ、と嘆く現代人のありがちな苦悩の一片を
少なからず知れたのはまあこの人のおかげだ。
そう自分に言い聞かせれば苛立ちも抑え込める。


衿沢世衣子の
「ベランダは難攻不落のラ・フランス」読んだ。
めちゃくちゃ面白かった…。
短編とはいえこんなん一作仕上げるだけで
一生分の生命力賭けた宝物だ、それを量産してくれやがって、
世衣子め、と、悔しいやら感動するやら情動が忙しい。


電車に乗り込むと足を広げて座ってるならずものが。
40くらいの大柄な男で、隣の空席にはみ出しているから
気の弱い人だったらそこへは座れない。
僕はこういうとき気が強いから
他に空席があろうと敢えてならずものの隣に座る。
するとちょっと彼は足をひっこめた。
し、よくよく見れば日本人ではない。東南アジア系。
こうなると敵意はどこへやら、むしろ悪いことしたな、
くらいの罪悪感までせりあがってくる。
外国人には弱い。
多少モラルに反していても、まぁ異文化だもんな仕方ないか、
と許してやりたくなる。
これはこれで外国人差別なのだと思う。

電車内には無数のルールや約束事があり
そのモラルの試験場のなかで
僕はだいぶ厳しい方だ。
ちょいちょい
お前初めて電車乗ったんか
という詰め寄りから始まる脳内論戦を思い描いてしまうけれど
冷静になってみれば
ほぼ初めて乗ったに等しい人
だって十分ありうるはずなんだな。
電車内で見かける他人がどんな人間かだなんてわかるはずないんだし。
いろいろわけあって十数年ほぼ乗ってきてなかったとか、
東京の電車には不慣れだとか、外国暮らしが長かったとか
たまたま体調が悪いとか精神的に不安定だとか
十分ありうるはずなんだよな。
ここ一年くらいでようやくその容赦になれてきた。


夕飯食ってから
NHKの逆転人生で
フォントを作成してる家族経営のちっこい会社を追ってて
親子三代
九十くらい、六十五くらい、四十くらい
の男三人だったんですが
字をデザインしてるのが全部九十のおじいちゃんで
それも手書き
子と孫は案を出したり販売したりなどしっかり経営してるけど
なにぶんおじいちゃん頼りだし
案出して書いてもらってそれを後ろで観てるさまが
老人虐待みたいで異様な画だった。
しかもちょっとした映像の切り替え時に
このおじいちゃんが料理してるカットが差しこまれて
その飯を3人で食ってて
飯までじじいに作らせるのかよ
という衝撃でかなり笑った。


月曜日しんどい。
仕事終わって家帰ってきたらもう何もできない、
という日々を過ごしてるわけじゃないが
月曜だけはかなりそれに近い。
洗いものもするし飯もつくるけど…
精神力も体力もおっつかない。
頭も回らないし。
仕事があほらしい。
あんな仕事ごときで私生活が乱されてるのあほらしいったらない。
同僚がつまらない雑魚ばっかりになってしまったから
会社にまつわる話の一切を面白おかしく仕立てる気にもなれない。
ここまで書いて消そうか悩んだけど
今は初めてこうした愚痴を書き残しておこう
どんなにみっともなくても一回やっておこう
って気になってるからそうしてみる。


れどれ |MAIL