舌の色はピンク
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2008年07月17日(木) 何もかもを覆す腕力

中学二年生の時分、
オーストラリアの中学生に英語で手紙を出すとゆう
まさに異文化交流学習なイベントを教師が企てた。
男子が送った手紙の返事は女子から、
女子が送った手紙の返事は男子から来るらしい触れ込みに
我々思春期も満更ではなかった。

手紙を送って3週間もしたころ
心なしか浮き足立ってるクラスにはたして返事は来た。
あるクラスメイトは返事してくれた顔見えぬ女子に想いを馳せ、
あるクラスメイトは英語がわからないと笑っていた。
みんな楽しそうだった。
しかし僕に返事してくれた女の子の名前はアームストロングだった。

見聞浅い中学生にとってはアームストロングなんて言葉
腕力、剛腕と即イコールだった。
そこには青い瞳もブロンドの髪も繊細な肌もなかった。
ただただ腕太い14歳の女の子が僕の脳内にえがかれるばかりだった。
懸命に辞書を引いて書き記した英文も
教師から返事受け取った瞬間の高揚も
未来の文通を妄想していた自分自身も
すべて星空の彼方へ消えていった。

いっそクラスメイトにも
見てくれよオレに返事くれた女の子アームストロングだぜっつって
笑いにできたらよかった、が僕にはできなかった。
(アームストロングはシャレにならない)
(いじめられっ子になる)
と思った。手紙は教室のゴミ箱に捨てた。

ことを思い出した。
思い出さなくてよかった。


れどれ |MAIL