舌の色はピンク
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言語とは基本的には (論理や想起などの絶対的な感得機能を除けば) 異なる主体に向けての相互理解、情報伝達の実現に 強く作用する高等処理能芸だと思うんですが
「あっそ。」って言葉はひどすぎる。 分娩室からシャバの世に裸で放り出されて二十余年、 僕はたぶんこの言葉をまともに用いたことは一度もありません。 発話による会話相手の思惟現出力学をいなすばかりか、 相手の存在性までを否定するかのような 最悪の日本語じゃないでしょうか。
「あっそ。」の「あ」の発音に際して 鼻で笑うような吐息を交えながら 続く促音に向けて醜く頬を緩ませることも怠らずして 侮蔑劇のフィナーレに達する「そ」に呆けたアクセントを添えれば この言葉によるゆるやかな攻撃性は完成します。 攻撃性といえども針のような先端鋭角的刺激を及ぼすわけでなく、 豆打汁にクリームを落とした水分を和えた雨が 音も無く身に染み五臓六腑に泥濘を組成するような、 ひどく濁っている緩慢なダメージを与えると評して差し支えありますまい。 辟易するあまり反吐を出すだけの胆力も殺がれる痛手を被ります。 不快推及をして初めてそのレゾンデートルを満たす他ない 極めて粗悪な低劣措辞としか僕には了解しえません。
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「あっそ。って相槌はムカつく」 の1行に要約できる前置きはさておきとして、本題に入ります。 女性の「あら、そう」は 限りなく美麗な日本語だと思うのです。 この違いはなんなのだろう。 あら、そう。なはんて風にいなされたいなぁなどと 電車に揺られながら妄念遊びを頃日嗜んでいるのでした。
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