舌の色はピンク
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| 2007年02月13日(火) |
国語能力心的外傷事件 |
あれは忘れもしない小学校一年の、暑い夏の日のことでした。
その日、僕のクラスでカタカナの小テストがありました。 当該テストが、単純に点数をつけるのみにとどまらず 間違えた答は正解に辿り付くまで 何度でも先生に提出しなければならない形式を採っていたことが 幼い僕を悲劇へといざなう布石を磐石に至らしめていました。
設問は全て、ひらがなの字句を カタカナにして書けばいいだけの簡素なものです。 至極簡単な問題のためクラスメイトはどんどんテストを完了し、 休み時間に突入していきます。 僕はだめでした。 「ちゅうりっぷ」が難問過ぎました。 まずは「チュウリップ」でバツをもらい、 ならばと「チュウりップ」で提出するもバツをもらい、 もしやと「チユウリップ」で挑戦してもバツをもらい、 いよいよ今一度「チュウリップ」で立ち向かうも ことごとく先生にバツをもらいました。 周囲を見渡せば休み時間にはしゃぐ楽しそうな喧騒。 僕は泣きました。 当時、普段活発であった僕が泣いていることに対して 動揺しているクラスメイトの反応を見てまた泣きました。 ヒントを与えようとしてくれた友達の思慮に触れて 惨めの極みに達しまた泣きました。 落ち着いて考えればわかることだと自分でも理解しているのに いっそう焦燥に駆られるばかりでまったく頭は働きません。 体の熱が高まるのは夏のせいばかりではなかったでしょう。 たとえ汗を出してなくともこのテスト用紙は濡れていたでしょう。 いつしか僕は笑っていました。
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チューリップの花言葉は色ごとに違うそうですが それらに通底している概念は「愛」です。 いったいどこに愛があるというのでしょうか。
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