舌の色はピンク
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2006年07月17日(月) 我が闘争

バイト先の先輩と兄弟話をした。
彼は長男らしく、幼少の時分いかに実弟を苛めぬいてきたかを
揚々と語り誇らしげだった。
僕は笑えない。
僕は末っ子で、6つ離れた次男と7つ離れた長男に
幼きころ数多の虐げを被ってきた。

……

しっぺ デコピン 馬場チョップ
ってポピュラーな遊びが世間的にあるけど、
うちの家庭では
しっぺ デコピン アゴリュクシュだった。

アゴリュクシュとは

まず拳を握り中指だけを人差し指と薬指に乗せる感覚で突き出す。
次に攻撃対象のアゴの下にある窪みに拳の中指の関節をフィットさせる。
しっかりハマッていることを確認してからアッパーの要領で拳を上に突き上げる。

がっつり泣ける。

7つ離れた兄にアゴリュクシュをかまされる恐怖。
しっぺとデコピンは前座というか余興みたいなもので、
とにかくアゴリュクシュだけは避けねばいかんのだった。

アゴリュクシュの言葉の意味はいまだにわからない。
ググッてもわからない。
意味不明。



あと10歳のときに次男に「実験だ」と捕まって
洗面所に連行されて
いきなり金髪にされたこともあった。
文句をぶつけたら顔面に唾を吐きかけられ
その後レモンスカッシュをされたこともあった。

レモンスカッシュとは

対象の鼻を利き腕の親指そして人差し指にて
だいたんに掴みあげ(レモーン)
フルパワーで圧したあげく手前に引っ張る(スカァーッシュ!!)という
猟奇きわまる荒技なのだ。
うたうようにうめけるのだ。



上記に代表される意味不明の「技」に加えて
正規のプロレス技や理不尽な暴力なども
しっかりと被害者されてきた。
そうした通常DVもさることながら
オマエの母ちゃんでべそ、と罵られるなど精神的DVも激しく
僕の実兄たちへの確執はたいへん深いものだった。

小5の折、引越しをして各々の部屋が確保されると
彼らと僕の縁は極端に薄くなっていき
ほとんど話すことさえなくなっていった。
僕の友達が家に遊びに来たときだけ兄弟ぶるという。
いわば仮面兄弟。
部屋に入れば僕が持っているCDや漫画が並んでたりする。
貸し借りすればいいじゃない……。


れどれ |MAIL