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Written by 蒼
◆フタリニッキ。◆
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2007年09月25日(火)
セツナニッキ38日目・偽りの二人
3連休が2週続いて、その両方、一緒に過ごした。
1週目の連休は、群馬。2周目の連休は西東京の山奥。
誰がどこからみても、「普通」のカップル。
あゆの「appearance」じゃないけれど、
”とてもシアワセそうに笑っていても、本当のところは誰にも分からない”
ワケで(適度に歌詞を引用)。
山にロープウェーで上ったとき、シアワセそうに笑いあうほかのカップルを見て。何故だろう、ちょっと、哀しくなって、頂上からぼーっと地上を眺めてた。山の風は心地よくて、冷たくて、見下ろした山肌にふぃに誘われそうになる。
笑っているあたしたち。
けれど、あたしは、やっぱり、隣にいちゃあ駄目なんだよね。
本当は、あたしなんかじゃ、駄目なのに。あたしは、必要じゃないのに。
滅入った気分のまま、ほんの3分ほど眺めてたら
突然、あたしの両肩にあの人の手。気持ちをほぐすように肩を黙っていつまでも、あたしの気が済むまでもんでくれた。名前を読んでも、返事は無い。視線を合わせないまま、2分ほど。
それは、2周目に西東京のほうに行ったときもそうだった。
あの人との思い出の場所で、ふと暗くなった湖面を座って見下ろしていた。
はじめは手を繋ぎながら、星を探していたんだけれど、あの人がタバコを吸っている間に手を放していたら、また欝な考えがあたしの頭を巡り始めた。膝をかかえて、湖面をぼーっとみてたら、その深みに引き込まれそうになる。いつでも、まだ、欝の世界とは隣り合わせなのかもしれない。
そうこうしていると、突然、後ろから抱きしめられ。引き寄せられた。当然視線は合わせられない。背中にあの人の体温を感じながら、少し不満の声をあげたあたしに、あの人は少しだけ笑う。
何が言いたかったんだろう…。どんな顔、してたんだろう。
あたしに対する、せめてもの「償い」のつもりなのかな。
考えても仕方ないけれど、行動に対する理由を、探してしまう。
優しくすると、本当に、あたしから離れられなくなるよ?と、何度思ったことか。そう、本人にも伝えてあるのに。
そうやって優しくして、ズル賢くあたしを生かしておきたいのかな。
いい考えがちっとも思いつかない。プラスに捕らえられない。
こんなにも一緒にいるのに。
あなたの気持ち、分からない。
次はあそこに行こうね、あそこにも行こうね。
誰がみても、シアワセそうなカップルだけれど、本当のところは偽りの二人で。あたしの気持ちだけが、きっと、一方通行なんだろうな。
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