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■ 悲しみが嫌いだったら
あらびき団でかたつむり活動休止が告知されている。 うわあテレビでも言っちゃうのか...。ライト「オフで言って」まさにそのとおり。※ちなみに最後の漫才は裾にはけてから林が我慢できずに「プライスレス!」
そうそう、まだ書き起こせていないカリカオール3部。たぶんもう詳細書かないな、と予想できるのでかんたんに(あと関町と林さんのプレイ話をころっと忘れていましたが、もうスルーで)。 活動休止するかたつむり中澤に先輩芸人からの厳しくも優しい叱咤や激励があり、かたつむりうんぬんより芸人といういきかた、存在に対してどうにも心が震えたのでした。それは一度本当に蒸発してしまった林さんからの「辞める芸人は誰にもいわずに消えるべき」という言葉であったり、突然相方に失踪された家城さんの愛憎や葛藤であったり、本当に全然笑わなかった関町の真顔であったり、菊地さんの伏せて上げない顔であったり、根建の「言葉にできない」であったり、熊谷さんと三須の(そして林さんの)泣き顔であったり、その場にいない相方の言葉であったり、飛び入りのグランジ大の反則過ぎる言葉であったり、そんなものを朝の新宿で見せられながら私は「なんでこんなもの見てんだろう」とひたすら呆然としていた。あれは芸人でない人たちが見てはいけない場面じゃないのかと思う。あれを見てしまうともう芸人さんをみて笑えなくなる。少なくとも私はあのとき笑えなくなってしまった。だからあの場でグランジ大みて笑ってた人たちはお笑いの客のスタンスとして本当に正しい。 あと私はかたつむりの復活を待つのはやめようと思う。それは家城さん筆頭にみんなが言ってたとおり、客なんて待ってるって言いながらすぐ忘れてしまうからだ。残酷だけどそれは本当にそう。だからいつか、新しい波16のときみたいに「うわなにこの破天荒なコンビ!」っ爆笑できたらいい。それからやっと「あ、あのときのかたつむり復活したんだ」と思い出すことができたら、それが一番いい。そのために私はずっとお笑いを好きなまま、見続ければいいだけのことだもの。
京橋花月の「BENKEI〜裏剣外伝〜」を見てきたよ。 大学のゼミから脱兎、1年目にして初の京橋花月です。 今まで申し訳なかった、自宅からチャリで10分の距離なのに。 会場はほぼ満席。なぜか左右のウィング部分が企業戦士スーツ中年で埋め尽くされている謎。会社の慰安だったのかしら、株主かしら。若い社員が「この後記念撮影です!」つってたけど。劇中「加齢臭」というワードが頻出したため、ハラハラしどおしで集中力が半減しました...。 そもそも新喜劇ではないから笑いより芝居に力入れてるし、おっちゃんが知ってる=テレビに出てる芸人は誰も出ないし(そもそも大阪の姉ちゃんだってお笑い好きじゃないと知らない芸人ばっかりです)。 出演はグランジ・ラフコントロール・犬の心・あべこうじ・お〜い!久馬・プルートボブ・キャベツ確認中、だったかな。内容的にはわりとベタな高校生タイムスリップもの。 弁慶がラフコン重岡で義経がグランジ遠山。まあ特にネタばれして困るような脚本でもないのですが、犬の心がすばらしかったので私にとってはよかった。 さすがカリカ班、犬だけ違うマイク使ってんのかと疑う声量と滑舌。途中ダレると「犬!犬出せ!」と念じていました。どちらかが出れば舞台が締まるし、華と安心感がもう段違いですごい。 終演後すぐ仕事戻らないといけなかったので、「犬の華がすごい」ことと、「オールザッツがんばれプルートボブ」ということだけアンケートで伝えて会場を去りました。アンケートめったに書かないけど。犬の心は中肉中背の無個性コンビだと思ってきましたが、それは何かを演じるうえで強い武器なのだと知る。 押見さん(※初めて心からの「さん」付け)はけっこう序盤から登場。髪の毛あげてメガネなしだとしばらくは気付かない。喋り出して初めてわかった。ラフコン森木と一緒にギャグパートで常陸坊海尊の役(劇中では当て字だったかもしれない)。終わってみると非常においしい役でした。あと当たり前といえば当たり前なんですけど、押見さんは舞台のうえでは役に入ったまま、ずっと流れのなかで演じ続けている。あと客席の一番うしろまで届く大きくて細かいリアクション。ボケが流れないで全部ウケてたのも、間が的確なんだよね。さすがミスター神保町花月。これで押見一門会のアレは払拭された(笑顔)(ちょっと根にもってた) 池谷さんは登場した瞬間の華がすごすぎて。そういえば生で見るの初めてでした。「キャー!」って言いたくなった。わたし池谷さんならミーハーになれると思う。三十路手前でなにかに開眼したようです。顔のパーツが大きいから舞台向きなんだね。髪をパンクに逆立てた軽薄かつ凄みのある悪役。あんな善良な人が完全な悪役やったら怖すぎるわ。池谷さんの殺陣が凄いというのは風の噂で聞いてたけど、確かにキレも身のこなしも迫力が違った。さすが日体大です。なんでこの人(とブロキャスの吉村)が男前ランキング10位に入らないんだろう。 あー犬単独行きてえー。というか神保町のボクノカラダに行きたいよ。東京出張入んないかな...。
うっかり犬の心ばかり書いてしまいましたが、ラフコンは森木が思いのほかよかった。変に力入ってなくて、お笑い担当としてちゃんと役割を果たしてた。あべこうじも迫力あってよかったです。損したのはグランジかな〜。大はある意味おいしかったけど、カリカオールで「くらだねえ芝居」っつってたので2割引くぜ。遠山は声が...。五明はどっちかというと弁慶だよね。でかい!あ、五明の大喜利はよろしかったです。久馬は「この芝居バカにしてるでしょ!?」と後輩に詰め寄られていた(笑)。でも大喜利はさすが。 ...なんか東京でもやるらしいよ(と、押見さんが裏事情も含めてばらしていました)(あの人やっぱりタチ悪い)
2009年11月25日(水)
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