ヒルカニヤの虎



 洗った髪濡らしたままひとりぽつんと

GONIN録画しわすれたー!(痛恨)

∞2周年、2部ナビゲーター全員で3時間。平日の深夜にフルバージョン見てしまった。眠い。貸してくれた先輩Fは本日お休み。私の分も寝てくれ。っていうかだれかに睡眠代わってもらいたい。寝ないですむ体になりたい、本日はモカ3錠目。
前半のフリートーク、藤原の友達/相方定義で目を剥く。それはいまだかつてどのコンビもやらなかったことなのでは...。チームルマンドおもしろかったです。藤原はonにすると爆発力がすごいね。ジャイアンは犬の躾で喉を開き過ぎである。銅鑼か。せっかく華あるっていわれてるのに。
後半はゲームとかいろいろでした。油断すると横並びになってしまうライセンス,トニセンとカミセンに分かれるコンビ。お祭りはたまにあるといいね。

で、そのあと大日本人をみる。うーん、と。
ダウンタウンはずっと好きだけど信者ではないし、さらにピンの松本人志にはそこまでの興味がない。だからあえて言っとこう。困ったおっちゃんやね。

ちょっといいなと思う画はいくつかあったけど、映画はやっぱり映画、器は大事。そんなコアな映画好きでなくても思うなー。
映画でなければならなかった理由はまあ置いといて。
マツモトヒトシ、身を削る芸風ゆえに困ったおっちゃんやねと。悲しい色やねと。

ずっと悲しいの?まだ怒ってるの?その悲しみと怒りは6億かけないといけないの?
あの感性の人が6億使えてしまう立場にいることが一番悲惨なんじゃないのかな。
数年前まであの精神は世界をひっくりかえせたと思うし,確かに無敵だった。
わざわざお高い映画に殴り込まなくてもビジュアルバムみたいにDVDにしたらいい。
あるいは全国のミニシアターで数週間上映したらいい。モトがとれないのは承知の上で、そういう心意気で作ればいい。飯食えなくても好きなことできればいいんじゃないの。今更。
松本の欲は、そういうあり方をしていると勝手に思っていた。

見たあとは例によって意識の底に残る。残るのだけど何故だろう、膿んで倦んで枯れて、最後に残るこの虚無感。昔の松本作品では最後に残るのは虚しさじゃなかった気がする。人と人の相互不理解、いたたまれなさを描くかつての映像は、およそ根っこに美しいさみしさや人恋しさや不気味さがあったような。
でもこのごろはその出方がいやな感じにひねくれてしまって本当の美しさが見えない。
悪意、は人の足をひっかけて転ばすものだけど、やむにやまれぬ情感で引っかけておくれ。
ストーリーに対してまとまった感想が出ないのはストーリー自体が散発だからです。
どうも気になる表現のゆくえ。もう一回見ますが。

しかし主人公を浜田がやる道はなかったんだろうか。
ほかの、松本以外の人なら誰でもいいけどまず相方の彼が。
ごっつの頃、松本が作ってきたコントには頷かず、作家の手が入ったり練り直したりしたものに「これで松本の匂いが薄なった」って満足してOKを出したという浜田。
バランス感覚とニュートラルさは信じられる。


2007年12月05日(水)
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