ぺニンスラフリーメソジスト教会 牧師メッセージ

2007年09月23日(日) 聖日家族礼拝

「イエスは彼に言われた、『わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない。』」ヨハネ14:6
「わたしはあなたがたを捨てて孤児とはしない。あなたがたのところに帰って来る。」 ヨハネ14:18

「道、真理、命」

 ヨハネによる福音書の特徴のひとつは、対話に重点を置いているということです。最後の晩餐の様子は全章から記されていますが、本章にも続けて語られており、それはイエス様から弟子たちへの語りかけとなっています。
 イエス様は、エゴー・エイミー(I am)という言い方でご自身を表現しておられる箇所がありますが、ここでは「道」「真理」「命」だとおっしゃいました。イエス様こそが、永遠の命へと通じる真の道だということです。十字架と復活というこのお方が通られた道を私たちが仰ぎ見て、その真実に触れる時、永遠の命への道が開かれるのだということでしょう。天に昇られた主は、再び来られ、この地を永遠に支配なさる王の王、主の主、まことの神なのです。
 これらの言葉は、これから自分を裏切ろうとする弟子たちに向かって語られたものです。これは木曜の出来事、そしてこの直後にイエス様は捉えられ、徹夜の裁判を受け、金曜には十字架にかかられます。それらこれから起こる出来事の中で、直接の裏切りはユダがしたものですが、一番弟子であるペテロは三回もイエス様を知らないと言いますし、全ての弟子がイエス様を見捨てて逃げ去りました。十字架のもとにヨハネは行きますが、その前には他の弟子たちと同様に逃げ去ったのです。これから自分を裏切る、見捨てて逃げ去る者たちを前にして、イエス様はそれが分かっていて、「わたしはあなたがたを捨てて孤児とはしない」とおっしゃいました。なんという愛でしょう。
 ビル・ウィルソンという牧師先生がおられます。この方は、NYのスラム街で児童伝道に使命を持って活動しておられることで有名です。それはこの先生ご自身が、13歳で親に捨てられ、孤児になり、その中で信仰を持つことによって生かされたという経験があるからだそうです。
 たとえ肉親が見捨て、全ての人に見捨てられたような孤独感を持つことがあっても、イエス様は決してあなたを見捨てることはありません。あなたがイエス様を捨てる時があっても、イエス様はあなたを見捨てないのです。このお方の真理の道を歩み続け、永遠へと導かれて行こうではありませんか。

ペニンスラ・フリーメソジスト教会
牧師 榊原宣行



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