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鉛のキャンディーは溶けない
2007年04月25日(水)

長い冬の後には必ず春が来る。とか、
暗い夜にも必ず夜明けが訪れる。とか、
辛い時期を辛抱によって乗り越える際の
心構えを説く言葉がある。
歳を重ねると、冴えない日々も時間を経ることに
よって何とかやり過ごせるのが分かり、要領を得て
くる。我慢強くなるというより単に鈍感になって
いってるような気もしないではないが。
経験を重ねれば重ねる程に、時間がいろんな事を流
してくれるのを目撃して、世の中上手く出来てるも
のだとホクホクしてしまう。
図々しくなる。
それでも、尚、絶対に時間では解決しきれない苦し
みがあるのだろう。
夜明けの空の片隅に闇を見続け、
訪れた春の新芽の傍らに永遠に溶けない氷の欠片を認める。

鉛を抱えて歩くのだ

痛ましい事故や事件から「あれから何年が経ちました」
、という報道を見聞きする度に、
ここは一つ日常の他愛ない憂さなどで、うじゃうじゃ騒いでも
仕方ない・・と素直に思う
時の流れに泣き付くことが出来るのは幸いだと。





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