ALALA 笙子
- 2007年03月09日(金) ラブ。ラブ。バットヘイトユーソーマッチ。
なんだかおかしいのね。善悪なんてもともとなくて、そこに存在しているのは人間の意思だけなのよ。言葉のままに生きていたいのに、違和感をかんじてしまう。愛なんて知らないのだ。言葉のままなんてことはないんだろう。わからない。ひとつひとつの動作を確認してしまう。結局嘘をつかなければならない状況に追い込まれてしまう。もどかしい。愛しさがあふれだす。強く強く抱きしめるけど、感動は薄れていく。心臓に耳をあてればその一方で、生きながらえんと忙しく働き続ける鼓動が心から憎らしくて、止まってしまえばいいのにと本気で願ってしまう。君の手首には相変わらず私が無理に買って渡した赤い石のブレスレッドが巻き付いている。なんということもないような様子で。物で心なんて縛れないに決まっているのにも関わらずだ。夜中に目がさめて眠れなくなる。たばこでも吸おうと起き上がろうとすると寝ぼけている君に引き寄せられる。一体なんだというのだ。わけなく腹立たしい。わけがわからないことが不快だ。ふと生き霊なんてことを思い付いておかしくなった。でも反省するふりなんてしたところで嘘にかわりはないのだからやっぱり自分に素直にいきていこう、と決意する。むなしさが止まらない。ウイスキーを飲み干すと頭がぐらりとして、すぐに眠気がやってくる。安心してベッドに戻ると君が私をさがしている。必要なんかじゃないくせに。必要となんかしてないくせに。それでも私達は探り合うことをやめようとしない。結局のところなにがあったって大丈夫なんだから。