1週間、風邪をひきずり、咳がなおらないので 息子を一時預かりにお願いして病院へ、、
口のまわりにちいさなぶつぶつ、、、
”疲れからくるヘルペスですね、、” いわゆる熱の花というのともちょっとちがう。 食物からだと、おなじふきでものでも、赤くはれてくるらしい。
小さいのに数が多いから、痛い、、 塗り薬と咳止め、念のために発熱時の薬、、
いままでは、たまに口の端がきれたり口内炎はよくできる 体質だったが、、、、。 身体がいろいろ信号を発している。
先日の顔そりの続き、、 担当のMさんとは、肌がどうの、手入れのことは話しても 子供が小さいんです、、ぐらいしか話はしていなかった。
”たい母さんは、なんでも完璧主義じゃないですか? あれも、これもってがんばりすぎていませんか? とってもまじめな感じがして、、前回までは、お肌も 状態がよくなって明るかったのに、今回はお会いした瞬間に ああ、、、お疲れだなあ、、っておもいましたよ。 お肌も汚れや手入れ以前に、身体のなかの疲れがでてきて、新陳代謝が うまくいかず、古い角質が中途半端にのこっているようですね”
って、、、 さすが、接客のプロ、、してやられましたわ。。。(苦笑)
ヘルペスだって、きっと”ちょっとさ、、やすみなよ、、 気持ちはわかるけど、ついていかれないよ、、こっちがさ”って いってるかもしれない。
きちんとしなくちゃ、、、一種の強迫観念ともいえるものは 私の育った環境にある。
私の家は父方が大きくは無いが代々医者の家柄で、父の兄弟も 専門はちがっても皆医者である、、 ここで、言っておきたいがこれはけして自慢ではない。 環境説明として正直話したいだけである。 弟も、個人的には文系だったのを、自分であるとき意識して変更し 今は内科医である。 母方は、両親ともに教師であり、私の祖父(つまりは母の父)は大学教授 であった。。 つまり、とても”堅い”のである。 金持ちうんぬんはべつにして、ともかく厳格であった。 母は父の社会的対面を大事にし、子供にも、しつけとしてそれを教えた。 ”いつでも、きちんとしなさい。お父さんの顔にドロをぬるような 事はしてはいけません” たとえば だから、近所のいわゆるちょっとした御店にいくにも、部屋着やサンダルで いくことは許されなかった。 盛装ではないが、でかける際のジーンズをはき、スニーカーをはくということで ある、たとえ、それがジュース1本買いにいくにしても。 門限も勿論あった。。大学時代で10時であった。 大学は神戸だったから、たとえばコンパでもあれば、1次会もそこそこに かえってこなければいけない距離にあった。 ある日、10時10分になってしまったことがあった。 勿論、途中から”すこし遅れてしまう”と連絡したとおもう。 が、、 かえってきたら、、 また、何時間もの説教である、、
社会人になって会社勤めをしたのも、医者の家の娘だから、贅沢三昧で あそんでいる、、といわれたくなかったから。 残業もきちんとしたし、社会人になると帰宅はいわれなくなった。 それでも、その日の内にかえらなければいけない雰囲気はあった。
私が27歳のころ、父は開業医だったのだが”おなかがいたい” といいつつも”医者の不養生”か忙しく、また便秘気味な体質のせい にしていて、倒れた。 救急病身で”大腸がん”といわれ、3分の1ほどを切除した。 そのあと、1年ほど少しずつ、仕事を続けていたが、ガンは肝臓に 移転し、全体に豆状にひろがってしまったため、切除不可能であった。 家族はよばれ、いわゆる、チューブだらけの延命措置か、それともこのまま 見守るかをせまられた。 母は取り乱し、弟は涙ぐんでいた、、でも、私は、、、 すごく冷静であった、、 だいたい、父が入院中に見舞いにいったときも、当時つきあっていた 相手と連絡をとりたくてそわそわしていた。(携帯が普及していなくて 私たちは公衆電話の伝言だいやるというのを利用していた。 この恋愛についてもまた、別に話をしたい) それを見て、父がひと言
”こんな、、病室はいやだよな、、” それをきいたときは、さすがに、ぐっときたけれど、、
なくなったときも、母は一瞬気を失い、そのご20キロ近くやせた。 弟も、号泣した。。 私は静かだった。。 ”ああ、、逝ってしまったんだなあ” 私は、最後まで、彼に子供として、愛情を抱けなかったなあ、、 私のなかには、彼の”厳しさ”だけが遺言としてのこったんだなあ、、 と感じていた。
独身で居るときは、それでよかった。 しかし、家族ができて、母となった。 子供は、普段、風邪ひとつ引かないのにこの1月に クループ症候群という”気管支炎”の一種で4日ほど入院した。 主人も今は出ていないが喘息持ち、一度風邪をひくと、ひどくなると かるく39、40度の熱が出る、、弱くはないが強くもない。 私は、今、専業主婦、、家族を守りたい。と想っている。
そして、今はやりの”そうじ力” 健康に、幸運もよびこみたい、、仕事をしていないからこそ きちんとしなくちゃ、、 しかし、初めての子育て、かたずけた尻から、汚れる。 掃除をしても、そのあとにはすぐほこりがでる、、 それが許せなかった ”きちんとしなくちゃ、、私は意味がない、、家族もまた 病気になる”
出来る範囲でいいのに、、 TVや本のマニュアルどうりでなければ、できた気がしない。 自分に自信がもてない。 気持ちも身体もくたびれてくる。。 子供や主人に感情的にあたってしまう。。 なんのこっちゃである。。
家族は主人も、掃除1日さぼったってべつに 怒り狂う潔癖症でもない、、
自分のエゴで、追い詰め、疲れている。。。 ”きちんとしなければ、自分はみとめられない。 一人前でないのだ”
このコンプレックスと、どう歩み寄っていくかなのだ。
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