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 お婿にいった四+カカのお話
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2018年11月23日(金)
テキーラ・サンライズ 16)


 意識さえしないほどの、ほんの些細な違和感が何だったのか、ボクにもよくわからない。
 もしかしたら、かなり長い時間会っていなかった、というだけの理由だったのかもしれない。
 
 出会ったころのように、カカシさんの情念にボクの欲望が反応して、すぐ沸騰するようなことは、さすがにほとんどなくなったが、それに代わって一点の熱が徐々に広がり全身に親和していくというのが長年馴染んだ感覚だった。
 確かに、その段階には至っていた、なのに反比例するように温度が下がり冷えていく一点が頭の芯にあった。本能とも少し異なる、直感とでもいえばいいか。

 でも確信したわけではなかった。だから、冗談に紛らわすようなことを言ったのだろう……と思う。割と無意識の内に口に出た言葉だ。
 その証拠に、ボクは不様に突き飛ばされ、むざむざ相手を逃してしまった。
 逃してしまうまで、ボクの無意識下はともかく意識の上では「これはカカシさんだ」と思っていた。おそらく疑いもなく。

 むしろ彼が逃れたことで、あれはカカシさんではない、になった。

 ふう、とため息をついた。これは失態だ、紛れもない失態だ。ボクはこんなに愚かで能無しだっただろうか?

 幻術でも変化でもなかった。それなら、感知できる。少なくとも、あれほど接近して接触していれば。
 だったら、あれは誰なのだろう? 一見してカカシさんだった。
 チャクラを探るべきだったのかもしれない。意識を研ぎ澄ませていれば、探らずともなんとなく感知できるのだが、戦場でもない里でそこまではしていなかった。
 というか、たぶんカカシさんの登場の仕方−−何時ものことではあるけれど−−に度肝を抜かれ、次に会えた嬉しさに気が抜けてしまったのだ。
 
 まったくもって不覚をとった、としか……。

 ボクは帰宅したままの恰好で、再び、部屋を出た。

 そういえば、偽カカシさんは部屋の中にいた。滅多にボクの留守に部屋に上がり込むことのない、あのひとが。
 まったくないわけではないが、それは必要があったとき、もしくは何らかの目的があってボクを驚かそうとしたとき、それも今までの付き合いのなかで、数えるぐらいか。
 たいていはボクの帰宅を見計らって、窓からやってくる。
 まあ、ボクも似たようなものだ。

 とりあえず、里外任務から戻っているのかいないのかを確認するためにカカシさんの部屋にでも行くか、という気分だった。
 不在なら久しぶりに立ち飲みの店に行ってもいい。戻っていたらここしばらくの騒動と、その結果としての今日のボクの失態を報告して、善後策を話し合う。

 なんだかなあ、今回、本当にボク、いいところナシだ。

 騒動の始まりが、とても楽しいアクシデントだっただけに、落ち込みも半端ない。
 でも、さすがに気を抜いて外を歩くことだけはしない。前方に、不穏な気配を感じた。
 距離はかなり遠い、が、戦闘には至っていない、とはいえ明けようとする朝には相応しくない。

 ボクは慎重に自分の気配を消し、不穏な気配のほうに近づいて行った。
 カカシさんのアパートまで、ちょうど半分より少し過ぎた位置だ。

 建物に身を潜めつつ前進し、探る。

 一般の、というかかなり小規模で粗末な民家が密集した地域だが、それでも表玄関のあるあたりと裏に通っている路地では、おのずと様相が異なる。住んでいる住民は便利に利用するが、逆にいうと住んでいる住民しか知らない抜け道のような裏路地というのが存在する。
 もちろん忍たるボクらは知っているが、あえて使わない。そういう道に不穏な気配がある、ということ自体が不自然だ。

 路地の入口に到達した。見通せば、ここは行き止まりになっているようだ。

行き止まりの先には、廃屋。かなり古い。お屋敷とまではいかないが、それなりの敷地をもった民家のようだ。
 一族が絶えたのか、子孫が移住したのか。打ち捨てられた家屋だけが残っている。そういう場所だ。

 ここが、行き止まりの地でなければ、おそらく買手がついていたのだろう。だが、正直に言って貧民窟に近い習合住宅が立ち並ぶ路地の突き当りの土地だ。
 あるいはこの家が、かつて一帯を仕切っており、家が絶えたために一帯の秩序が崩壊し今のようになってしまったのかもしれない。

 九尾の襲撃後、里の様相は変わった。一度は壊滅したとも思われたが、その後、復興から発展への道筋をたどった。だが、由来が古い故に取り残された地域もあったと聞く。
 ここは、そんな地域の一つのようだ。

 さて、ボクはどうすべきなのか。

 廃屋を前に、ボクは思案した。なぜなら、気配のひとつは明らかに、カカシさんのもの……と思われたからだった。
 ならば、なせ躊躇なく踏み込まず、思案するのか。
 先ほどの出来事を鑑みるに、ボクとしては“カカシさんの気配”と感じるボクの感覚を信用していいのかどうか自信がなかったのだ。