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 お婿にいった四+カカのお話
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   ぎむれっと-40話 -キリリク話
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2018年10月03日(水)
テキーラサンライズ 12)


「やあ、カカシはまだ里の外でな」とガイさんがおおらかに言いながら、なんだかのジュースをストローで吸い上げる。
ボクは、4人掛けのテーブルの、2席空いたひとつに座ったまま、ガイさんとゲンマさんを見比べていた。ちなみにゲンマさんはボクと視線を合わせない。
さすが特別上忍、ボクの描いた図面に唯々諾々と従いたくなかっ……たわけではないのは、ゲンマさんが「すまない」と視線を合わせないまま、ガイさんに聞こえない声で謝ってきたからだ。
アクシデント……か。

そういえば、そもそものきっかけもガイさんだった。何なのだろう、ガイさんが絡むと、何が起きてもおかしくないという気分になる。
だからと言って不快なわけではない。勘違いだったり、おせっかいだったり、時に見当違いだったりはあるものの、直感的になのか、さほどかけ離れた結論を出すことはない。
場合によっては、枝葉末節に囚われていることに気づかせてくれたりする、貴重な人材だ。
とてもシンプルで、だからこそ、とてもやっかい、それがボクのガイさんに対する評価だ。
上忍相手に評価などおこがましいが、一応、接してくる人間すべてに評価を下さないことには、暗部の仕事は務まらない。ある局面である人物が信じるに値するかどうかを決めるのは、普段の人間観察の結果にほかならない。


「そうか、君がカカシの恋人か」
うんうんと頷いている。ボクがテンゾウであることを知らないのか? ゲンマさんを見ると、幾分げんなりした顔で小さく頷く。知っているのか……。
「だがな。二股はいかん」
ガイさん、声が大きいです、カフェ中の客がこちらを見ないようにして、聞き耳を立てています、と言いたいが言えない。
「ゲンマと付き合いたいなら、カカシとキレイに分かれてからにしろ。それが人の道というものだ」
あまりに正論で、反論の余地がない。
「でも、カカシさん里の外だから」
「おおそうか。話す時間がなかったんだな。それは、困ったな」
全然困っていない笑顔で、爽やかに言い放たれた。
「君」
まじめな顔でガイさんに見つめられてしまった。
「君は下忍だそうだが、それだったら、わかるな」
キラリンと白い歯が光る。
「己のやるべきことを、だ」
わけもなくボクは頷いていた。この迫力に逆らえるのは、たぶんカカシさんぐらいのものだ。
「青春だな」と言い放つと、ガイさんは席を立った。ついでに伝票も持って行ってくれた。太っ腹だ。
これで、カカシさんの恋人は女性の下忍で、ゲンマさんに乗り換えようとしているらしい、という噂が形成された。

あまりに安直で、自分が考えた作戦だったにもかかわらず、正直ボクはげんなりしていた。
「まあ、でも。これで当初の目的は果たせたわけだ」
慰めるようなゲンマさんの言葉に、ボクはため息で答えた。
「噂というより、既成事実になってしまいそうな勢いなんですが」
「……確かに」

ガイさん乱入の効果は、すぐに表れた。
翌日、カヤ(本名)からの謝罪があったのだ。

「カカシさんの恋人は、女性の下忍だったそうです。根拠のない噂で隊長にご不快な思いをさせることになりすみませんでした」

ボクは頷きながら、この子は暗部にしては、少々素直過ぎるな、と考えていた。

今回の話も、噂が出所だ。ガイさんの言葉であるから信ぴょう性が高いと考えたのだろうが、あれも言ってみれば茶番だ。
ガイさんが、なぜ自分の班でもない下忍や普段から親しくしているわけでもない特別上忍のプライベートに関わったのか。
そこを疑ってみなければならない。

裏の裏を読め、というのは、そういうことだ。

あの日、ゲンマさんはたまたまガイさんと行き会ってしまったと説明していたが、それとても疑問だ。もちろんゲンマさんも、胡散臭く思っていたようだ。
ガイさんは何らかの動きを感じて、絡んできたのではないだろうか。
何事も見て観ぬふりのできない、実直で気持ちの熱い上忍だ。今回のカカシさんを巡る噂に、あのひとはあのひとなりに何か思うところがあったのかもしれない。

あとになって気づいたのだが、ガイさんはボクのことを一度も名前で呼ばなかった。にもかかわらず、ボクが「下忍」であることは明言した。
結果、カカシさんの恋人は下忍、という噂の信ぴょう性は増したが、その相手が誰であるかは、逆にあいまいなままになった。ただし、女性である、ということは明らかになった。
つまり微妙に浮上していたボクという存在が、きれいにそこからは排除された。

計算したうえでのことなのか、単なる直感なのか、わからない。
けれどガイさんが関わってくれたおかげで、里の噂はすっかり様相を変えてしまった。