7畳半

2007年03月07日(水) ありのままの自分なんてないんだよ。

思い出したよ、ばあちゃん。

人にみくびられるくらいなら畏れられる人間になれ
って。
忘れとったよ。

人当たりがよくて、みんなが心を許せる様な相手、
どんないぢっても怒らない相手になっても、
どこか畏れられるとこがなきゃだめだよね。
こんな芯のない人間なんていけないよね。
そりゃ、相談はいっぱいしてくれる。
けど、実力なんてないし、時間を守ったりとかそういう基本がなってない。
思想だけのふわふわした人間なんよ。
負けたくないよ。
誰にも。
気を遣われたくないよ。
気を遣うのは自分だけでいいや。
むしろ周りを見なくても、周りの為になるような、それでいて自分を通せるような、
そんな人間になりたい。

ありのままの自分なんてないんよね。
ありのままの人間つったら、赤ん坊と一緒やん。
生まれてから、ずっといろんなものに囲まれて、影響を受けて、自分がいる。
だから、ほんと、今の自分ってのは世界のどこかを取り込んだものなんだね。
ってことは、なんかキモいけど、世界は自分の一部で、
自分は世界の一部なんよ。

だから、いわゆる「ありのまま」ってのは、
そうやって影響を受けた自分が更にそれらの材料で作り上げた自分をさらすってことなんよね。

で、何が言いたいのかっていうと、
ありのままでは誰にも好かれないってこと。
だから、そんな自分を認めてくれない環境を嘆くんじゃなくて、
自分が変わらなきゃ。

今日、3時間くらい友達の相談乗ってて、そう思った。

今の自分が「生まれたまま」じゃあないなら、これから、いくらでも変われるんだ。
怖い。
怖いけど、
壊して、壊して、
またかき集めて、
作り直さなきゃ。

人に愛される自分を?
ううん。
自分の納得いく自分を。
人に愛されることで納得できるなら、それでよし。
冒険がしたいなら、それもよし。
大抵は、成功すれば人に愛されるかもしれないけど。

ラケットを持たないと、テニスはできない。
筆を持たないと、字は書けない。
やろうとしなきゃ、変わらんのよ。


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万田 倫 [MAIL]

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