世田谷日記 〜 「ハトマメ。」改称☆不定期更新
DiaryINDEXpastwill


2014年02月03日(月) 生ロビンソン

 
妹と二人でスピッツのライヴへ。会場は相模大野グリーンホール。
昔、制作会社に勤めていたころ、よくスピッツのCDをかけながら仕事をしたものだった。当時はまだMP3やダウンロード以前の世の中だったので、何百万枚もアルバムが売れた時代。


その後、姪(妹の娘)にプレゼントしたスピッツのアルバム「ハチミツ」を聴いて、姪よりも妹が夢中になった。いまや妹は筋金入りのファンクラブ会員なのである。今頃になって、草野正宗の生声で「ロビンソン」を聴くことになるとは思わなかった。いい声だった。


東日本大震災のあと、草野正宗は歌をうたえなくなってツアーをキャンセルした。当時、新聞でそう読んだ。
今日、久しぶりにホールコンサートの二千人位の観客のひとりとなって彼の歌を聴きながら「これは出来ないわ。どんな日本語も力を持つのが難しいときに、自身の詞を朗々と歌い上げるなんてことは」と、はじめて合点がいった。


こういうことは理屈ではなかなか(私は)理解できなかったし、理屈でわかっても意味のないことではある。白状すると、当時の私は「アーティストとはいえ繊細すぎやしないか。キャラにはあってるけれど」と密かに思っていたのだ。
震災のころと今と、私自身の生活も変わったので、そういう要素も大きいかもしれない。


--


小田急沿線に住んだのをよいことに、公演後もスタバでお茶を飲んでゆっくり帰宅した。
とても楽しかったし、この年齢ゆえのライヴの味わいというのもあるなぁと思う。ただ、実感としてオールスタンディングはもう、ちょっと無理かもしれないと思った。









チマリス |MAILHomePage