じゃらの日記
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2006年10月26日(木) 鈴虫とコドモの頭。

鈴虫が鳴いている。

私は鈴虫の音色を聞くと 何故だか ほとんど自動的に
あの なんともいえない
「鈴虫くさい」匂いを思い出す。

小学生のころ、どういういきさつでだか忘れたけれど、
「味付け海苔のガラス瓶」に鈴虫を飼っていて、
(そういや、蟻をかったこともあったっけ。四角い海苔のガラス瓶。私の承諾を得ることも無く(笑) 知らんまにプラスチックに変わってしまい、それと同じくらいのタイミングで鈴虫やら蟻やらも飼わなくなっていったんだ。たしか。)

割り箸に挿さった餌の茄子を取り替えるために海苔の瓶のふたをあけるたびに、
なんともいえない鉄分の混じった獣のにおい のような、
あの鈴虫の臭い を嗅いでいたのだった。


鈴虫の鳴く声を聞いていると
羽根を広げてりんりん鳴く様子とか
鈴虫のお尻から針のようにすっと伸びた卵管の様子やなんかを思い出すのと同時に
あのときの臭いが ふと鼻先を掠める。

匂いの記憶って いつも不意打ちのように突然やってきて、
ずるずると芋づるのように
そのときの記憶の内側 のようなものを
引き摺り出すように思える。
ちょっと ずるい っていうか
なんでだか 鼻の奥が つーん となってしまう。

あー
なんか 鼻の中が 鈴虫臭い(笑)。

そうこう言っているうちに、
なんでだか まだ保育園に通っている頃の子供達の汗臭い頭の匂いも
思い出しちまった。
腹いっぱい吸い込んだなぁ
保育園帰りのコドモの頭の匂い(変か?)

あーーー
なんか 鼻の奥が さらに つーーんとなる(笑)。


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