5月の街は今日は曇り初夏へと向かうイノチの息吹は日を追うごとにふくれあがって水滴を含んで息苦しく空気は重たくこんな灰色の朝はツツジの花色も柿の照葉も陰を抱いて黙り込むイノチ達のみえないチカラは水の中の水圧のようだ湿り気を帯びてムネにのしかかる今朝の街は空気の粒があまりに重くてもうしばらくは目覚めぬふりをしている