酔い宵 - 2005年03月21日(月) いい気分で酔っぱらって、足元がおぼつかない私は洋服を着たままベッドに倒れ込み、小さくまあるくなっていた。 「んふぅ」 ちょっと飲み過ぎたかな…でも冷たいベッドカバーがいい気持ち… 「寝るなよぅ」 彼が後ろから抱きついてくる。 「ん…だいじょうぶ…」 そう言いながらも、目は閉じたまま。 ああ、抱きしめられるのって気持いい… このまま眠ってしまいそう… 「ん」 くちびるがふさがる。 元々ぼんやりと開いていた私のくちびるのすき間から、彼の息が流れこんでくる。 「んん…」 お酒混じりの息が心地よい。 遠くなる意識と反して私の舌が彼の舌を求めてふたりのくちびるの間を彷徨う。 「はぁ…」 確かめ合うようなふたりの舌の動きと、彼の伸びかけた無精ヒゲが頬に当たる感触に、ぞくぞくする。 彼の手が私の頭を支えながら、その指が優しく私の髪を梳いている。 「んふ…んん…」 あぁ、キスだけでいっちゃいそう… 右手で彼の頭を抱いて、左手で背中を抱きしめる。 胸もいっぱいで息が苦しい… 「んはぁ…」 背中に回した手を前の方へ… 「あ…」 彼がくちびるを離す 「…ふふ…固くなってる…」 「そんなのあたりまえじゃんか」 私の頭を抱き寄せて耳元でささやく彼の声。 あぁ…欲しいよ… 声にだしていないけれど、カラダがそう動いてしまう… フレアスカートの裾から彼の手がさわさわと上がってくる。 「あぁぁ…」 期待と興奮と少しの羞恥がせつないため息に混ざる。 彼の指先がパンティの上から私の割れ目をなぞる… 「ん…あ…あぁ…」 「咲も濡れてるよ…」 うん…知ってる…もうこんなにこんなに… どっちがどうなって服を脱いだのか魔法のようだった。 お酒の魔法? ぐるぐるなりながら何度もしたその後のセックスも魔法のようだった。 どうか…魔法ならもう少し覚めないで。
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