日々の泡

2011年04月07日(木) ダンボールに入っていたもの

荷物からどどどどっと重いが溢れて来た。
キャベツとトマトと大根とパンと海苔と梅干しと…
野菜はそれぞれ洗って新聞にきれいに包んであった。
地震の後、自宅待機となったわたしにMが送ってくれた荷物。
停電で電車も止まりスーパーなどの店舗も閉じて
食料が手に入りにくかった時に
Mが食料を送ってくれた。
食料が送られてきたことは勿論嬉しい。
けれど荷物の中にはMの
「飢えさせてなるものか」
という気持ちが詰まっていた。
春めいた陽射しの中、ダンボールを開けると光の粒子が飛び出すようにその気持ちはわたしにぶつかってきた。
Mに何かでお礼はできない。
物では返せない。
言葉でも返しきれない。
ありがとうありがとう…
あなたの気持ちを、今度はだれかにわたしが届けて行きます。


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茉莉夏 [MAIL]