日々の泡

2011年03月17日(木) 本当に悲しいことは

今日、初めてあの地震以来外へ出た。
食事も簡素に。
冷蔵庫の中のもの
乾物
などと知恵を使って
結構食べられるのだ、買い物しなくても。
大根の煮物の残りの煮汁に玄米ごはんとねぎで雑炊にしたりとかさ。
仕事は現在自宅待機中。
電車が動かない。
シビアなニュースが流れる。
それでもみんなこの事態を乗りきろうとしている。
買い占めに走る人々がいる。
法律を作って取り締まろうと言う人もいる。
知人が言った。
ホームセンターで電池を買い占めている老人を見た彼は、いったいいくつまで生きるつもりだ…自分だけ生き延びればいいのか…と思ったと。
いやな傾向だ…買い占めはもちろんだけれど、戦時中の陸軍塀みたいにすぐ人をがめついやつだとか、非常時になんてやつだとか…そんな風に決めつけるのはよくない傾向だ。
人の行動にはその行動に至る文脈がある。
その老人は被災地に送ろうとしていたのかもしれない。
病人が家にいるのかもしれない。
せっかく生きながらえたのに憎み合ったら何もならない。
簡単に評価したり
決めつけてほしくない。
福島の方がこんなことをおっしゃっていた。
恐いのは放射能より「人の差別」だと。
あまたの命を犠牲にして
差別とか憎悪とか それは悲しいことだ。
だからと言って
買い占めはやめてほしい。
いわき市まで避難してきた老人七人が
停電し断水し、
食料もガソリンもなく
店舗はすべて閉まり
、孤立して
凍死している。報道してほしいとツイッターのつぶやきがあった。




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茉莉夏 [MAIL]