中井戸麗市 ランタン五月のある日ファンキーなヴォーカリストが逝った。自転車が好きだったから、きっとTシャツにサイクリングショーツでいい天気だったから鼻歌混じりでちょっとやそっとじゃ行けないところへ上機嫌で出かけて行ったんだと思う。そのヴォーカリストをYOUTUBEで追いながらわたしは、昔、ちょっと恋してたチャボにもいちど恋した。チャボとそのギターに。少年とか少女とかそういうものたちには終わりはなくて細胞の隙間で息づいてるような気がする。