午前一時を回り すでに日付は変わり わたしの時は区切られたのだけど このチャンスを逃して 昨日を引きずったまま ここにいる。 世の中の仕組みはいい塩梅に出来ていて その気になれば古い角質を剥ぎ捨てて 新しい顔で生きられるマイルストーンがそこここにあったりする。 「その気になれば」だ。 問題はそこ。 満月 今宵は満月だと教えてくれた人がいた。 黄昏にはひどい夕立。 果たして 月は見えたのだろうか? 月の朔望だって その気になれば ひとつの道標 丸い黄色のマイルストーン 新しい四週の始まり…それとも終着? どちらにしても その気になれないわたしは 真夜中の空腹に じゃがりこなぞ抱えて こんな文をつらつら書いている。 黄色い月 とろりと溶けて 道標は形をなくして… 昨日と今日は曖昧に混じり合ってしまった…
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