雑念だらけ
DiaryINDEX|past|will
【whoisMy】をOFF設定にしています。
たしか祝日だった。 寒いけどよく晴れていた。
少し歩いて大型ショッピングモールに出掛けた。 彼は高熱が引いた後だったが「大丈夫」と言うので。
大通り、長い横断歩道、大勢の人。 この横断歩道を渡るとすぐに目的地。
人混みの中で彼が振り返った。
そっちを見ると、彼の後ろを自転車で走っている男の子がいた。 小学校1、2年生くらいか。 人が多いのでよろよろと、そして怯えたような目で彼を見、私を見た。
小さな声で彼が言った。 「あのガキ、俺の脚にタイヤ当てやがった・・・」 怒っている、すぐわかる。 顔は(人が居るから)笑っているが顔色と目が違った。
もう一度男の子を見たら泣きそうだった。 彼が睨んだから。
君、もういいよ、だから気をつけるんだよ
そう声をかけたらペコ・・・と頭を下げて私たちの前にゆっくりと進んでいった。
「おい、何言ってんだよ・・・俺を助けてくれないわけ? ちきしょう・・・あのガキ、後ろから蹴り飛ばしてもいいですかね」
ニコニコしながら怒った顔で言う彼。
「蹴りてぇ・・・同じ思いにしてやりてえ・・・」
あの子だってどうしていいかわからなかったのよ もういいじゃないの、ジーンズの上からだし、キズも無いし
「謝らないんだぜ・・・だったら俺に何されても文句言えないんじゃないの・・・あのガキ・・・蹴っていいか・・・俺は被害者だよ、レントゲン撮ったら折れてるかもしれねーんだよ、軽々しくキズが無いなんて言うな」
ニコニコしながら、自転車が見えなくなるまで呟く彼。
「近頃のガキは教育がなってないんだよ・・・親のせいだ」
横断歩道を渡りきった。 ショッピングモールの入り口はそこなのに彼は人通りの無い道に進みだした。 そこは業者口に通じている道。 もちろんだれもいない。
そこで彼の作り笑顔が消えた。
メールは受け取っておりません。すみません。
[LINK]
「モラル・ハラスメント被害者同盟」
モラハラで苦しむ方々へのメッセージや皆さんの体験談があり
私の心の支えとなりました。
ヨウ
|