はぐれ雲日記
DiaryINDEX|past|will
夕方からしとしとと小雨が降り止まず、本日の第三食=おでん。 大根半本と、うでたまご6個はあらかじめたっぷりのお湯でコトコト煮こんでおく。 大根が柔らかくなる間、友人から借りてきた井原西鶴の”好色五人女”を読んだ。 ただし漫画。 約300年前に実際あった事件をベースにした恋愛悲話五つ。ちょっと面白い。
読んでるうち首をかしげる。物語には”好色”な女なんてひとりも出てこない。 お夏もお七もやたら純情なだけ。 ”好色”などとはとんでもない題名だ。 カンバンに偽りアリとはこのこと。 京都・暦屋おさんは今小町と歌われる美しい人妻。 手代と恋に落ちて・・・。 不器用で、潔くて、決して男好きなどでは無いおさんが山奥に隠れ住むが。 おっ、いいじゃん。いいじゃん。 わたしはおさんの生き方が好き。 不義密通は町内引きまわしの末、獄門さらし首。 ひどい話もあるもんだ・・・。 今そんなことしたら、日本中がさらし首だらけになってしまうにちがいない。
そろそろおでんが煮えたころあい。 良い匂い。。 こどもたちがおでんはおかずにならないよ。といつも騒ぐのを思い出し あわてて味噌にみじんネギ、かつおぶしとごま油を合わせて火にあぶり”焼きみそ”をこさえた。 さらし首、さらし首、日本中がさらし首。とつぶやきつつ大根にたっぷりの練りからしをつけて がぶりと噛みつく。 アチチッ!
|