| 2008年05月01日(木) |
ガソリンスタンドに並びたくなかった理由 |
既に皆さんご存知のことと思いますが、昨日、租税特別措置法改正案が衆議院を可決し、ガソリン暫定税率が復活しました。今日からガソリンが値上げることになったのです。この影響でここ数日間はどのガソリンスタンドも盛況でした。特に、昨日は当地のどこのガソリンスタンドも道から車の行列ができるくらい多くの車がガソリンスタンドで給油をしていましたし、深夜までガソリンスタンドには車が列をなしていたようです。 それらを横目で見ながらマイカーを運転していた歯医者そうさん。マイカーのガソリン量を確認してみると、満タン時の半分が無くなっていました。僕もガソリンを入れるべきか、それとも入れないべきか?一瞬そんな考えが頭をめぐりましたが、僕が出した結論は“いれない”でした。
ガソリンが高くなれば当然のことながら支出も増えます。決して家計が楽ではないことを考えれば、少しでもガソリン代が安いうちに給油をしておきたい気持ちは大変よく理解できますし、僕もそうしたいのはやまやまでした。たとえ一回分の給油分の節約であったとしても、少しでも支出を少なくしたいことを考えれば、安いガソリンを入れたいというのは誰もが考えることでしょう。
ただ、僕は非常に天邪鬼でして、ガソリンスタンドに行列を作っている車をみていると、何か違和感を覚えざるをえなかったのです。異様な光景に見えたのです。昨日のガソリンスタンドに並んでいる車を見ていると何かのパニック状態に陥っているように思えてなりませんでした。パニックにならざるをえない状況ではあったのですが、本当にパニックになっていいものか?
最近の原油高もあいまって値上げ後のレギュラーガソリンは160円を超えるとも言われています。これは避けられない現実です。けれども、今や日本社会は車無しでは成り立たなくなっており、嫌がおうにもこの高い価格のガソリン代を受け入れざるをえない状況です。この状況、3月の終わりまではそうだったのですが、4月一杯の間、たまたま税率の国会審議の関係で税負担がなかったために安くなっていただけ。それが元に戻ったのです。そのように考えれば、今回のガソリン再値上げはある程度納得せざるをえないのではないか? ガソリンが高いより安い方がいいに決まってはいます。けれども、我々が有権者として選んだ国会議員が国会でガソリン再値上げを決めたのです。いくら世論がガソリン再値上げに反発していても、我々が選んだ国会議員がガソリン再値上げを行っているという事実。ガソリンを値上げしたのは、実は我々の意思であり、我々自身であるということをもっと自覚しなくてはいけないのではないか?
ガソリンが高くなることは僕にとっても非常に頭の痛い問題ではありますが、昨日のガソリンスタンドに並ぶ車の行列をみていると、僕は現実をもっと冷静に見つめる必要を感じたのです。
とはいうものの、後数日すれば僕の車も給油です。高いガソリン代を支払うことになることでしょう。仕方がないこととはいえ、給油の度に懐が寂しくなるのは嫌なものです。
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