歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年06月21日(木) 有名人口元チェック 2007年ミス・ユニバース

既に皆さんもご存知のことと思いますが、2007年ミス・ユニバースに日本人の森理世さんが選ばれました。ミス・ユニバースに日本人が選ばれたのは、1959年の児島明子さん以来48年ぶりということで、様々なマスコミで報道がなされていました。先週、森理世さんが帰国してからは故郷に錦を飾るが如く、取材申し込みが殺到。いくつものテレビでも森理世さんが出演していたようです。

そんな森理世さんが出ていた某番組を見ていた嫁さんが言いました。

「どうして彼女がミス・ユニバースに選ばれたのだろう?」

森理世さんには失礼な話かもしれませんが、おそらく日本のかなりの人たちが同じような疑問を感じられたのではないでしょうか。身長175センチの長身でナイズバディの持ち主、堂々とした振る舞い、英語に堪能である点などは魅力的ではあるのですが、テレビにアップで映し出される彼女の顔を見た時に、“美女なのだろうか?”と言いたくなった人は一人や二人ではないはずです。いくつものブログやテキストサイトでもこのような疑問を述べているものが見られました。

そもそも女性の美の基準というのは千差万別です。個人においても若い頃と年を重ねてからの美の基準は変化するもの。若い頃に美しいと感じていたことが、様々な知識、人生経験を重ねるに連れ徐々に変わってくることは誰しも経験があるはずです。
また、男性と女性といった性の違いによる美の基準も異なることでしょう。男性が美しい女性だと思っていても女性からすればそうではないと感じるようなことも珍しいことではありません。自分が生まれ育った環境、経済状況、学歴、職場、付き合っている仲間、地域等々、女性の美の基準を左右するものは多々あるものです。
しかも、ミス・ユニバースといった世界中の国々から選ばれた美女たちの中からナンバーワンの美女を決めるとなると、これは非常に難しいことではないかと思います。
森理世さんの美が今年の世界ナンバーワンに選ばれたのは事実ですが、果たしてどんな基準を元に選ばれたのか、僕は興味のあるところでした。
ネットで調べてみると、ミス・ユニバースを選ぶ審査基準は以下のようなものでした。

全世界の女性が手本とすべき女性を選ぶために
水着審査で健康的な肉体面の審査
ドレス審査で着こなしと表現力の審査
面接で内面の美しさが審査

とのこと。この審査基準は55年間変わっていないそうです。
ミス・ユニバースの特徴の一つは普段の生活態度、特に人との接し方が観察されていることだそうで、審査会は1日だけだが、各国の代表はほぼ1カ月前に開催国に入るとのこと。今年の場合、77人の美女たちは5月2日にメキシコに集まり、審査会当日の28日まで各地で現地住民と交流したり、エイズ・ウイルス撲滅のチャリティー・オークションに参加したそうです。初対面の人ともうまくコミュニケーションできるか、疲れた時でも積極的でいられるか、が試されたのだとか。
何でもミス・ユニバースになれば1年間にわたってニューヨークを拠点に世界各地を回り、HIV撲滅運動に参加しなければならない。その間、各地のミス・コンテストで王冠を渡したり、メディアへの対応などもあり、スケジュールは超過密。それに耐えられるかが観察されているようなのです。

審査員はファッションデザイナーのマーク・ボウェールやフィギィアスケート選手のミッシェル・クワン、アメリカンフットボールのプロ選手のトニー・ロモら17人。それに同機構の職員1人が加わり、一人一人の普段の様子を説明したとのこと。どうも審査員はアメリカ人中心の構成になっているようです。
また、ミス・ユニバースはミス・ユニバース機構といってアメリカのトランプ財団とテレビ局のNBCが共同出資している会社のようで、そのことからもアメリカ人から見た美の基準が大いに幅を利かせているのは間違いのないよううです。

愚考するに、今回、森理世さんがミス・ユニバースに選ばれた背景には、アメリカ人からみた彼女のエギゾチックさ、オリエンタルな魅力が、アメリカ人中心の審査員の心の琴線に触れたのではないでしょうか。別な見方をすれば、森理世さんがミス・ユニバース日本代表に選ばれたのは、アメリカ人が好ましいと思う美の基準に合致した美人であったからではないかとも言えるのではないでしょうか。この魅力は日本人には理解できないのかもしれませんが、所謂。グローバルスタンダードと呼ばれるアメリカ人を中心としが美の基準の中では、森理世さんの美は輝いていたのかもしれません。

ということで、森理世さんですが、下世話ではありますが、口元をチェックしてみました。
アメリカ人から見た女性の美の審査基準の中には歯並びのチェックもあるはずです。アメリカ人は歯並びの悪さを嫌います。彼ら、彼女らの写真を見ていると興味深いのですが、証明書やオフィシャルな写真では必ずといっていいほど微笑を浮かべ笑っている姿が写っています。その際、口元は開き、前歯が写っているものです。前歯の歯並びが悪ければ、前歯の歯並びの悪さのために見た目の印象がよくありません。特に、八重歯などはドラキュラを連想させるものとして極度に嫌う傾向にあります。そのため、歯並びの悪さが見られた場合には積極的に歯の矯正治療が行われます。

今回、ミス・ユニバース日本代表からミス・ユニバースを選ばせるために、ある外国出身のコーディネーターが付きっ切りで指導していたといいますが、おそらく事前に歯並びのチェックもしていたはずです。今回の森理世さんも歯並びという点では非常にきれいな歯並びをされていました。
ただ、彼女の上の前歯4本と左の第一小臼歯と呼ばれる歯がメタルボンド冠と呼ばれる表面をセラミックで被った被せ歯でありました。一見するとわかりにくいのですが、彼女が笑った時に見えた前歯の状態が奥歯や下の前歯に比べてわずかに白いのです。よく見ていただければ誰でもわかると思います。

以前、知人の歯医者から聞いた話しですが、ミスコンテストに出るような人は必ずといっていいほど審美歯科の治療を受けているとのこと。被せ歯だけでなく、歯の表面だけを削り、殻状のセラミックを被せるラミネートベニアと呼ばれる詰め物を詰めたり、歯の漂白であるホワイトニングやクリーニングを受け、歯の白さをアピールできるようにしているそうです。歯の白さというものも千差万別でそれぞれ個性があっていいものだとは思うのですが、ミスコンテストでは歯の白さが重要なアピールポイントになるようです。

とにもかくにも、森理世さんはこれから1年間、ミス・ユニバースとして非常に忙しい生活を過ごすことになりそうですが、日本を代表する美女として、世界にアピールし、日本の良さをもPRして欲しいものです。


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