歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年05月01日(火) 紙袋に入れないコンドーム

先日、僕はいつもよく行く薬局へ行きました。薬局へ行った目的はといますと、日記タイトルからもわかるかとは思いますが、避妊具であるコンドームを買いに行った訳です。

いつものように行きつけの薬局の扉を開けた僕はしばし戸惑いました。その理由は、薬局のレイアウトが変わっていたからです。これまで何度も足を運んでいた行きつけの薬局でしたので、おおよそ何処にどの製品が置いてあるかはわかっているつもりでした。もちろん、今回僕が目的としていたコンドームの陳列してある場所も把握していました。ところが、店の中の様子が一変してしまっていたため、僕は戸惑ってしまったのです。

幸い、各棚の上には掲示板が掲げてありました。殺虫剤、基礎化粧品、漢方薬、栄養剤・サプリメント、生理用品、救急用品などが書いてありました。ただし、掲示板には避妊具やコンドームといった表示はありません。さて何処を探すべきか?

明らかに除外すべきは殺虫剤、基礎化粧品、漢方薬といったところでした。まさかこれら商品のところにコンドームが陳列してあるとは思えませんでしたから。真っ先に僕が探したのが生理用品の棚。コンドームを含めた避妊具が置いてある可能性が一番高いのはここだとにらんだからです。ところが、生理用品の棚にはコンドームは置いてありませんでした。何回か見渡したのですが、全くコンドームの“コ”の字も見当たりませんでした。この時、店内は僕一人でしたので問題なかったとは思うのですが、もし生理用品を求めていた女性客が僕を見たなら、おそらく奇異な目で見ていたのは確実でしょう。

考え込んでしまった歯医者そうさん。コンドームは漢方でもないし、栄養剤・サプリメントでもない、救急用品とは性格が異なるし・・・。
ここは店員に尋ねるしかないかと思い、いざ店員に尋ねようとレジの方へ向かうと、ある見慣れたパッケージが僕の目に入ってきました。そう、僕がよく購入しているコンドームのパッケージだったのです。

“こんなところにあった!”

置いてあった場所の上の掲示板には“救急薬品”の文字が。絆創膏やガーゼ類と同じ棚にコンドームが数種類置いてあったのです。コンドームが救急薬品の棚のところに陳列してあったとは思いも寄りませんでした。どんな意図で救急薬品の棚にコンドームを配置したのか、よくわかりませんが、深読みすれば、コンドームを使用する時は、ある意味救急の時か・・・なんてバカなことを考えてしまった、歯医者そうさん。

目的のコンドームを手にした僕はレジで清算をしました。ここで薬局の店員さんはコンドームを紙袋へ入れようとしました。僕は

「別に紙袋に入れなくていいですよ、シールで構いません。」

薬局の店員は思わず僕の方に目を向けました。少々驚いていたようです。
気持ちはわからないでもありません。生理用品や避妊具の場合、通常はレジでは紙袋に入れて客に手渡すものですから。それをしなくていいと客から言われれば驚くのも不思議ではないでしょう。

僕はいつもコンドームを紙袋には入れずにそのままシールを貼ってもらい、手持ちのバッグの中に入れる主義です。
生理用品のようなものであれば、かさばるものですから紙袋に入れて何が入っているかわからないようにする意味はあるかもしれません。ところが、コンドームのパッケージは非常にコンパクトなもの。バッグやポシェットの中に入れて持って帰ることができます。手ぶらだったとしてもポケットに入れることができるサイズもあるくらいです。むしろ、紙袋に入れる方がかさばり、手ぶらで持って買える人の場合、かえって目立つのではないかと思うのです。

確かにコンドームはあまり人目に見られたくない避妊具かもしれません。けれども、僕はコンドームを買うことがそれほど恥ずかしいことかという思いを強く持っています。コンドームなくして避妊はできないと言っても過言ではありません。特に、もう子供を作らないつもりの我々夫婦のような場合、コンドームのような避妊具は無くてはならないものです。それほど意識せずに購入してもいいものではないかと思うのですが。

それにしても、最近のコンドームのパッケージは一見するとそれとはわからないようなデザインになっています。今では薬局だけでなくコンビニでも堂々と売られています。それなのに、購入する際、紙袋に入れられ販売される習慣。
少なくとも、僕はいつもコンドームは紙袋に包んでもらいません。

「紙袋がもったいないですからね。」

薬局の店員さん、複雑そうな笑みを浮かべながらもシールを貼ったコンドームを手渡してくれました。



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